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黒缶キャットフードは総合栄養食|アイシアのミャウミャウ缶との区分の違い

黒缶キャットフードは総合栄養食|アイシアのミャウミャウ缶との区分の違い

黒缶の隣に、ミャウミャウの缶も並んでいる。

どちらを毎日のごはんにできるのか、名前では分からない。

愛猫のごはんの棚の前でそう感じたら、缶の名前より先に区分の言葉を探してみましょう。

黒缶とミャウミャウは、どちらもアイシア株式会社のブランドです。公式の一覧で数えると、黒缶は3缶パックとパウチで12品、ミャウミャウの缶も12品が並んでいました。

同じ会社の缶で区分がどう分かれるかを確かめるため、編集部はアイシア公式の47枚を開き、区分の言葉がどこに書かれているかを1枚ずつ控えてあります(2026年9月26日確認)。

毎日のごはんとして作られた缶かどうかは、缶のどこに書かれているのでしょうか。最後まで読むと、名前ではなく1品ずつの区分で缶を分ける読み方が手元に残ります。

6つの結論を先に置いたので、気になった行から読み始めてかまいません。

この記事でわかること

  • 黒缶12品の区分:製品ページ・公式の一覧・ブランドサイトの3つの経路とも「総合栄養食」
  • グランツとの比較(区分の問いに公式のよくあるご質問で答えているドライフードを、2つの缶の表示の横に置きます)
  • ミャウミャウの缶12品:「一般食キャットフード」と書いているのはブランドサイトで、製品ページに区分の言葉はない
  • 区分はブランド名では決まらない:「ミャウミャウ」の名前が付く66品のうち、40品は総合栄養食の絞り込みに入る
  • 同じ3缶パックのかつおどうしでは、たんぱく質が13.9%以上に対して6.8%以上で、水分の上限も82.0%と87.6%
  • アイシアという会社:平成2年6月29日の設立で個人への直販はなく、FAMICの91件とニュースリリース56件で黒缶とミャウミャウの缶の回収・お詫びは0件
グランツキャットフードのパッケージ2袋 うちの子が食べるかどうかは、表示からは分かりません。だからこそ、分かるところは先に確かめておく。
グランツは原材料の先頭から「脱水チキン 24.5%」「フレッシュチキン 15.0%」のように、個別名に割合を添えて公開しています。先頭に並ぶ原材料がどれだけ入っているかを、買う前に公式ページで確かめられます。穀物は不使用。人工の保存料・着色料・香料も使っていないと公式に記載があります。
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公式の47枚を写して並べる、この記事の4つの方針

冒頭の6項目は、4種類の公開ページをもとにしています。

  • アイシア公式の製品ページ24枚と、一覧・ブランドサイト・会社のページ23枚
  • ペットフード公正取引協議会の「表示の基礎知識」と必要表示事項のページ、正会員名簿
  • FAMIC(農林水産消費安全技術センター)の注意喚起の一覧と、アイシア公式のニュースリリース56件
  • 比較の章で並べるグランツ公式の成分一覧・よくあるご質問・特定商取引法に基づく表記

画面の文字しか手に取れないので、方針を先に4つ決めました。

この記事の4つの方針

  • 編集部は黒缶もミャウミャウも試していません。材料は公式のページに出ている文字だけです
  • どちらの缶が良いかは決めず、安全か危険かの判定もしません
  • 公式のページで確かめられなかったことは、探した枚数と一緒に書きます
  • 比較の章にグランツが出てきますが、優劣や順位は付けません

同じ会社の缶を2つ並べると片方だけを持ち上げる読み方がすぐに生まれるので、この4つを最初に置きました。

主食にするかどうかを決めるのは、缶を手に取るあなたです。

ここから先は、その判断に使える表示の場所を順に案内していきます。

値段と原産国は製品ページになく、区分の言葉は見出しに入っていました

愛猫の缶を選ぶ前に、編集部が数えた範囲をはっきりさせておきます。開いたアイシア公式のページは全部で47枚でした(2026年9月26日確認)。

47枚の内訳

  • 製品ページ24枚:黒缶12枚(3缶パック3・パウチ9)とミャウミャウの缶12枚
  • 公式の一覧5枚:「黒缶」「MiawMiaw」で探した結果と、目的の3つの絞り込みの結果
  • ブランドサイト11枚:黒缶6枚(TOP・ラインナップ・年表など)とミャウミャウ5枚(TOP・缶・パウチ・ドライ・スナック)
  • 会社と商品検索のページ7枚:会社概要・沿革・お客様サポート・品質管理・「商品を探す」など
  • 24+5+11+7=47枚。ニュースリリースは一覧の56件を別に数えた

製品ページ24枚にそろっていた欄

製品ページの下のほうにある表は、24枚とも同じ6つの欄でできていました。

  • 商品名・規格・原材料名
  • 成分の欄:たんぱく質から水分までの5項目
  • カロリーと賞味期限:黒缶のパウチは「製造より2年」、3缶パックは「製造より3年」

表の中に区分の欄はなく、言葉が入っていたのは商品名の下の見出しと説明文のほうです。

どこにどう入っているかは、次の章で経路ごとに見ていきます。

区分の言葉が表の外の見出しにあると知ってから、私は画面の上のほうから読むようになりました。

探しても見当たらなかった4つの項目

反対に、24枚の製品ページのどこにも出てこなかった項目もあります。

  • 値段:金額の表記は製品ページ24枚と一覧5枚のどれにもない
  • 原産国:表に欄がなく、ミャウミャウのとびきり♪8品の説明文にだけ「国産品」の語
  • 総合栄養食の証明の方式:分析試験か給与試験かの書き添えは、黒缶の12枚に見当たらない
  • 体重ごとの給与量:24枚の表にも説明文にもない

協議会の「公正競争規約に基づく必要表示事項について」を開くと、目的・与え方・原産国名は袋や缶に書く決まりの項目です。うちの子の体重に合う量は、手元の缶の裏面で確かめておきましょう。

公表されている範囲からフードを選ぶ手順は、成分の公表のされ方からフードを選ぶ考え方にまとめてあります。

区分の言葉は、協議会のきまりで4つに決まっています

見出しに入っていた「総合栄養食」は、協議会の公正競争規約が分けているペットフードの目的の1つです(協議会「表示の基礎知識 03.ペットフードの目的について」)。

  • 総合栄養食:毎日の主な食事として与える前提の区分
  • 間食:おやつやごほうびにあたる区分
  • 療法食:獣医師の指導のもとで与える区分
  • その他の目的食:一般食や副食など、ほかのフードと組み合わせて使う区分

【「総合栄養食」とは、毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフード及び水のみで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養的にバランスのとれたもの】

出典:ペットフード公正取引協議会「表示の基礎知識 04.総合栄養食とライフステージについて」(2026年9月26日確認)

定義が求めているのは、そのフードと水だけで成長段階の健康を保てる栄養の組み立てです。

区分の言葉を探す理由はここにあります。

黒缶12品は3つの経路で総合栄養食、ミャウミャウの缶12品は一般食でした

同じアイシアの缶なのに、区分の言葉は黒缶とミャウミャウでどこに、どう書かれているのでしょうか。ここでは3つの経路を同じ順でたどり、あなたが確かめ直すときの道筋もそろえておきます。

売り場では、私もつい缶の表の猫の絵とブランド名に目を取られます。

黒缶の12品は、3缶パック3品とパウチ9品

「黒缶」で公式の一覧を探すと、12件の商品が見つかりました。缶とパウチに分けると次のとおりです。

  • 黒缶3P(160g×3缶):かつお・しらす入りかつお・ささみ入りかつおの3品
  • 黒缶パウチ(70g):まぐろとかつおに、しらす・ささみ・かつお節・舌平目・サーモンが入った5品を加えた6品と、15歳頃からの1品
  • 黒缶パウチ 子ねこ用(60g):まぐろとかつおのペーストタイプとやわらかゼリータイプ

缶の形をしているのは3缶パックの3品だけで、残る9品はパウチです。

名前に「缶」が付いていても、手に取るのが袋の形の品もあることになります。黒缶年表によると、3缶パックは1997年、パウチは2002年の発売でした。

1つ目の経路:製品ページの見出しと説明文

1つ目は製品ページです。商品名のすぐ下に見出しが1行あり、その下の説明文とあわせて12枚すべてに「総合栄養食」の語が入っていました。

  • 黒缶3Pの見出し:「かつおの赤身肉を使用した総合栄養食」
  • 黒缶3P かつおの説明文:「…かつおの赤身肉に、かつおの白身肉をトッピングした総合栄養食。」
  • 黒缶パウチの見出し:「まぐろとかつおの赤身肉ベースの総合栄養食」
  • 子ねこ用と15歳頃からの3品:見出しの途中に年齢の言葉が入り、終わりは同じ「総合栄養食」

見出しの終わりの5文字が、そのまま12品の区分を示している形です。

2つ目の経路:公式の一覧と「総合栄養食」の絞り込み

2つ目は公式の商品一覧です。「黒缶」で探した12件は、どれも説明の1行が「…総合栄養食」で終わっていました。

区分で絞り込む入口は、公式サイトに2つありました。

  • 一覧の横の「お悩みから探す」:区分の名前は「総合栄養食」の1項目
  • 「商品を探す」のページの「目的(分類)」:総合栄養食・その他の目的食(一般食)・間食の3つ
  • 黒缶の入り方:「総合栄養食」の75件に12件すべて、「その他の目的食(一般食)」の126件と「間食」の21件には0件

「総合栄養食」で絞り込んだ75件の中身は、次のとおりです。

「総合栄養食」の絞り込み75件の内訳

  • MiawMiaw:40件(ジューシー・ジューシー6P・グレービー・カリカリ小粒)
  • 黒缶:12件(3缶パック3・パウチ9)
  • i CARE 9件、おにく生活 6件、メディケアキャット 4件、腎活 3件、健康缶 1件
  • 40+12+9+6+4+3+1=75件

3つ目の経路:黒缶のブランドサイト

3つ目は黒缶のブランドサイトで、TOPとラインナップの2ページに区分の言葉がありました。

  • TOPの最初の見出し:「かつおやまぐろの赤身肉をミックスした総合栄養食」
  • TOPの中ほど:「赤身肉を使用した総合栄養食」
  • ラインナップ:3P・パウチ子ねこ用・パウチ・15歳頃からのパウチの4グループすべてに「総合栄養食」の札

ブランドサイトの黒缶年表には、2018年に「総合栄養食」「赤身肉の栄養素」をパッケージに分かりやすく表示した、という項目もありました。

製品ページ・一覧・ブランドサイトの3経路で、黒缶の区分は一致しました。

公式サイトで3つの経路をたどる順番

同じことを手元のスマートフォンで確かめ直すなら、次の順にたどると迷いにくいはずです。

  1. 公式の一覧で品名を探し、並んだ品ごとの説明の1行を読む
  2. 「商品を探す」の「目的(分類)」で絞り込み、3つの目的のどれに並ぶかを見る
  3. 製品ページの見出しと説明文を読み、ブランドサイトのラインナップの札と照らし合わせる

3つのどこにも区分の言葉が出てこない品は、缶や袋の裏の表示で目的の欄を探すことになります。

ミャウミャウの缶12品は、2つの経路で「一般食」でした

同じ3つの経路を、ミャウミャウの缶でもたどりました。缶は次の3つのグループに分かれていて、合わせて12品です。

  • とびきり♪(60g):まぐろ・ささみ入りまぐろ・しらす入りまぐろ・おかか入りまぐろ・ささみ・しらす入りささみの6品
  • 15歳からのとびきり♪(60g):15歳からのまぐろと15歳からのささみ入りまぐろの2品
  • MiawMiaw3P(160g×3缶):まぐろ・かつお・しらす入りまぐろ・ささみ入りまぐろの4品

3つの経路でたどった結果は、次のとおりでした。

  • 製品ページ12枚:見出しにも説明文にも区分の言葉はない
  • 公式の一覧:「総合栄養食」の75件には1件も入らず、一般食の側の126件に12件すべて
  • ブランドサイトの「ウェット(缶)」:3つのグループすべてに「一般食キャットフード」の札

「一般食」の言葉が出てくるのは、目的の絞り込みとブランドサイトの2経路でした。

製品ページだけは区分の言葉が出てこない形で、3経路のあいだに食い違いはありません。製品ページで区分を確かめられないときは、目的の絞り込みやブランドサイトの札を手がかりにできます。

「ミャウミャウ」の名前が付いた66品は、区分が1つではありません

ここで一覧を「MiawMiaw」で探し直すと、缶のほかにパウチ・ドライ・おやつまで66件が並びました。

  • パウチのジューシーとグレービー、ドライのカリカリ小粒:40件が「総合栄養食」の絞り込みに入る
  • 缶のとびきり♪と3Pの12件、パウチのクリーミーの7件:19件が「その他の目的食(一般食)」の絞り込みに入る
  • スナッキー:7件が「間食」の絞り込みに入り、ブランドサイトでは「おやつ」

66件の数え方

  • 総合栄養食の40件:ジューシー15+ジューシー6P 4+グレービー4+カリカリ小粒17
  • その他の目的食(一般食)の19件:とびきり♪8+3P 4+クリーミー7
  • ジューシー6Pの4件:一覧の説明文に区分の語はなく、絞り込みには入っている
  • 40+19+7=66件。3つの絞り込みに重なりも漏れもない

同じミャウミャウの名前でも、区分はブランドではなく1品ずつ決まっています。

たんぱく質の数字でも、区分は決まっていません

では、たんぱく質の多いほうが総合栄養食になるのでしょうか。24枚の製品ページの数字を拾うと、そうとは言えない組み合わせが見つかりました。

  • 黒缶パウチ 子ねこ用の2品(総合栄養食):たんぱく質7.0%以上、水分86.0%以下
  • ミャウミャウのとびきり♪ まぐろ系の6品(一般食キャットフード):たんぱく質10.0%以上、水分88.7%以下
  • ミャウミャウのとびきり♪ ささみ系の2品(一般食キャットフード):たんぱく質8.2%以上、水分90.0%以下

区分を知りたいときに頼りになるのは、数字ではなく見出しや裏面の区分の言葉です。

一般食の缶の使い方は、アイシア自身がよくあるご質問で答えています

一般食の缶をどう使う前提なのかは、アイシアの「お客様サポート」のページにあるよくあるご質問に、そのままの問いがありました。

缶詰(一般食)に「総合栄養食と一緒にお与えください。」と書いてあるが、どのような意味ですか。

一般食はそれだけでは愛猫の栄養分が不足してしまいます。総合栄養食ドライフードも必ず併せて給与してください。

出典:アイシア公式「お客様サポート」よくあるご質問(2026年9月26日確認)

「商品を探す」のページも、その他の目的食(一般食)を「総合栄養食と併用してお与えください」と説明しています。

協議会のページにも、この書き添えと関わる記載を3つ見つけました。

  • 「表示の基礎知識 03.ペットフードの目的について」:一般食や副食には、ほかに栄養を補う必要があることか、一緒に与えるフードの名前を書き添える
  • 「公正競争規約に基づく必要表示事項について」:その他の目的食は総合栄養食ではないので、補うために与える食事の内容や量を明記する
  • 同じページの書き方の例:「一般食(おかずタイプ)」や「一般食(総合栄養食と与えてください)」

問いの中の缶の一文は、この書き添えの形にあたると受け取れます。

問いのとおり、この一文は缶詰そのものに書かれるもので、ミャウミャウの缶12品の製品ページの画面には出ていませんでした。愛猫の主食と缶を組み合わせるときは、「総合栄養食と一緒に」の一文を手元の缶の裏面で探してみましょう。

グランツ公式のよくあるご質問にも、GRANDS以外の食事が要るかという問いがあり、答えは「GRANDSは総合栄養食ですので」で始まります。区分の言葉で主食かどうかを伝える点は同じです。

グランツキャットフードのお試しセット

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原材料欄は4項目と8項目、ミネラル類とビタミン類は黒缶の側に並びます

区分が分かれた2つの缶は、原材料欄の並びにも違いがありました。うちの子の缶を裏返したときと同じ順に、欄を先頭から追っていきます。

2つの缶を並べると、私の目はいつも先頭の1行で止まってしまいます。

缶どうしで並べるのは、同じ160g×3缶の「かつお」

黒缶のパウチは缶ではないので、ここでは缶どうしの組を選びました。黒缶3P かつおとMiawMiaw3P かつおは、規格がどちらも480g(160g×3缶)で、味の名前もそろっています。

カロリーも2品とも100gあたりで、単位がそろっています。

2つの欄を先頭から並べると

黒缶3P かつおの欄は4項目で、括弧の外の読点で区切ると次の順です。

  1. 魚介類(カツオ、フィッシュエキス)
  2. オリゴ糖
  3. ミネラル類(Ca、Mn、Zn)
  4. ビタミン類(A、E、K、B1)

MiawMiaw3P かつおの欄は8項目でした。

  1. 魚介類(カツオ、青魚、フィッシュペプチド)
  2. 鶏肉
  3. 大豆たんぱく
  4. たんぱく加水分解物
  5. ブドウ糖
  6. 増粘安定剤(増粘多糖類、加工でん粉)
  7. 調味料
  8. ビタミンE

先頭はどちらも魚介類の分類で、括弧の1番目も同じカツオです。協議会の解説によれば、添加物以外の原材料の並びは使った重さの割合の多い順と決められています(協議会「表示の基礎知識 08.原材料について」)。

ほかの製品の欄とも並べて見たいときは、製品別に原材料と添加物をチェックした記事もあります。

ミネラル類とビタミン類について、アイシアのリリースが書いていること

黒缶の欄にだけあるのは、3つの記号が入った「ミネラル類」と、4つの名前が入った「ビタミン類」の括弧です。ミャウミャウ3Pの側には「ビタミンE」の1語がありました。

黒缶パウチを新しくした2021年3月1日のニュースリリースで、アイシアは総合栄養食とビタミンやミネラルの関係をこう説明しています。

一般的に、総合栄養食には総合栄養食の基準を満たすためビタミンやミネラルなどが含まれています。通常これらの副原料には微量の穀物が含まれているため、主原料に穀物を使用していない場合でも、総合栄養食には微量の穀物が含まれることが一般的です。リニューアルした「黒缶パウチ」は使用する原材料を厳選することで、総合栄養食でありながら穀物を一切含まない設計となっております。

出典:アイシア公式ニュースリリース「黒缶パウチがグレインフリー仕様にリニューアル!金缶シリーズにもグレインフリータイプが新登場!」2021年3月1日(2026年9月26日確認)

リリースの説明どおり、ミネラル類とビタミン類の括弧は、総合栄養食の側の欄にありました。どれだけの量で基準を満たしているかまでは、欄の文字だけでは読み取れません。

MiawMiaw3Pの欄にだけ並ぶ6つの項目

反対にMiawMiaw3Pの欄にだけあるのは、次の6つでした。

  • 肉の原料:鶏肉
  • たんぱくの原料:大豆たんぱく・たんぱく加水分解物
  • 糖:ブドウ糖
  • 用途名の付いた添加物:増粘安定剤(括弧に増粘多糖類と加工でん粉)
  • そのほか:調味料

増粘安定剤は、協議会の表2で用途名を書き添える添加物の1つに挙がっている名前です(同「08.原材料について」)。どの項目にも欄の中では量が書かれていないので、項目の数と順番までが表示から分かる範囲です。

あなたの手元の缶でも、先頭の分類と、括弧の付いた項目がいくつあるかを数えてみましょう。

たんぱく質は13.9%以上と6.8%以上、水分の上限も違います

続いて、同じ2品の成分とカロリーを製品ページの表記のまま並べます(アイシア公式の製品ページ)。

項目黒缶3P かつおMiawMiaw3P かつお
規格480g(160g×3缶)480g(160g×3缶)
たんぱく質13.9%以上6.8%以上
脂質0.9%以上1.2%以上
粗繊維0.1%以下1.1%以下
灰分3.5%以下2.5%以下
水分82.0%以下87.6%以下
カロリー80kcal/100g54kcal/100g
賞味期限製造より3年製造より3年

下限を示す「以上」はたんぱく質と脂質に、上限を示す「以下」は粗繊維・灰分・水分に付いています(協議会「表示の基礎知識 07.成分(保証分析値)について」)。

  • 数字が違った項目:たんぱく質・脂質・粗繊維・灰分・水分・カロリーの6つ
  • 同じだった項目:規格と賞味期限
  • 黒缶のパウチ(子ねこ用を除く7品):成分の5つの数字は3Pと同じで、カロリーは「56kcal/袋」と袋あたりの書き方

中身の8割以上が水分という表示

水分の行を見ると、黒缶3Pは82.0%以下、MiawMiaw3Pは87.6%以下で、どちらも上限が8割を超えています。

水分の上限が違う缶どうしでは、13.9%と6.8%の差をそのまま中身の差として読むことはできません。

たんぱく質の数字は、水分の行とセットで読みます。

「1袋あたり」と「100gあたり」を取り違えて、私はカロリーを読み違えたことがあります。

水分の違うフードどうしは、水分を除いた重さにそろえて比べる方法があります。サイト内のウェットとドライを水分を除いた数字で並べたランキングでその考え方を図にしてあるので、愛猫のいまのフードと並べるときに使ってみてください。

アイシアは1990年設立の会社で、黒缶の名前は1977年から続いています

2つのブランドを出しているアイシアは、どんな会社なのでしょうか。愛猫の缶の裏に載る社名を、会社概要と沿革の2ページでたどります。

会社概要の表から拾えること

  • 社名:アイシア株式会社(AIXIA Corporation)
  • 所在地:東京都港区芝2丁目3番3号 JRE芝二丁目大門ビル(本社は4階)
  • 設立年月日:平成2年6月29日
  • 資本金:660百万円(令和8年4月1日現在)
  • 事業内容:ペットフードの製造・加工・販売
  • 事業所:本社と、北海道から九州までの8つの支店

ブランドサイトのいちばん下には、アイシアがUmiosグループの一員であることも書かれていました。

沿革から、黒缶とミャウミャウの年を拾うと

  • 1970年:大洋漁業(現:Umios株式会社)とラルストン・ピュリナ社の共同出資で、前身の会社が設立
  • 1977年:「ピュリナキャットフード」発売。黒色が主体のデザインの缶詰で、通称が「黒缶」
  • 1990年:大洋ペットフード株式会社として設立し、「黒缶」「金缶」の名前でリニューアル発売
  • 1993年:マルハペットフード株式会社に社名変更
  • 2005年:アイシア株式会社に社名変更
  • 2007年:「MiawMiaw(ミャウミャウ)」シリーズ発売

公式の「ブランドから探す」には、黒缶とミャウミャウのほか、金缶・純缶・健康缶・おさかな生活など12のブランドが並んでいます。

協議会の正会員名簿と、品質管理のページ

協議会の解説によれば、総合栄養食の表示は協議会への届け出が前提で、その表示を使えるのは会員に限られます(協議会「表示の基礎知識 03.ペットフードの目的について」)。

協議会の正会員名簿を開くと、アイシア株式会社の名前と、本社と同じ芝2-3-3の所在地が載っていました(2025年4月1日現在の名簿)。黒缶の「総合栄養食」の表示は、会員名簿とも照らし合わせられます。

品質管理のページでは、出荷前の開封検査や自社の抜き取り検査に加えて、分析機関による栄養成分の検査を定期的に行っていると説明しています。

個人には直販せず、製品ページに値段は出ていません

アイシアの商品を直接買えるかという問いには、お客様サポートのよくあるご質問がこう答えていました。

直接個人の方への販売は致しておりません。弊社商品を数多く扱っている通信販売の会社等をご案内しています。お客様センターにお問い合わせください。

出典:アイシア公式「お客様サポート」よくあるご質問の、商品を直接買えるかという問いへの答え(2026年9月26日確認)

製品ページに金額が見当たらないのも、この売り方と合っていると受け取れます。うちの子の缶を買い足すときは、通信販売の会社や店頭で探すことになり、商品の問い合わせ先は0120-712-122(月〜金 9:00〜17:00、12:00〜13:00を除く)です。

回収とお詫びは、91件と56件の一覧で数えました

回収とお詫びについては、誰でも開ける2つの一覧を端から端までたどりました(2026年9月26日確認)。

たどった一覧の範囲

  • FAMICの注意喚起の一覧:平成23年6月7日から令和8年9月9日までの91件(年度の見出しは16)
  • アイシア公式のニュースリリース:一覧3ページに並ぶ56件(古いほうの端が2018年2月9日、新しいほうの端が2026年8月3日)
  • 自主回収を全国でまとめた公的な一覧:今回も見当たらない
  • FAMICの91件:表題にアイシア・黒缶・ミャウミャウの名前は0件(各項目のPDFは開いていない)
  • ニュースリリースの56件:表題に「回収」「お詫び」が入るものは2件
  • 2件の対象:2021年6月16日は「MiawMiawやわらか小粒」(ドライ)の一部、2024年4月19日は「MiawMiawジューシー60g」(パウチ)の一部の裏面表記
  • 黒缶とミャウミャウの缶:どちらの一覧でも0件

2021年のお知らせには回収の対象ではないシリーズの一覧も付いていて、その中に「MiawMiawとびきり♪」と「MiawMiaw3P」の名前がありました。2024年のお詫びは、裏面の「総合栄養食キャットフード<幼猫期用>」を<成猫期用>に正すという内容です。

一覧に名前がないことは、ここで数えた2つの範囲での結果です。

確かめ直すときは、ニュースリリースを新しい日付から順に開けば同じ数え方ができます。

グランツのドライを加えると、水分は8割台と1割に分かれます

缶の2品にドライのグランツ チキン&サーモン味を加えると、表示のどこが違って見えるでしょうか。表のセルには、3品それぞれの公式ページにある文字を写しています。

製品原材料欄の先頭たんぱく質の表記水分の表記区分原産国
黒缶3P かつお魚介類(カツオ、フィッシュエキス)たんぱく質:13.9%以上水分:82.0%以下総合栄養食(製品ページの見出しと説明文)製品ページで確認できず
MiawMiaw3P かつお魚介類(カツオ、青魚、フィッシュペプチド)たんぱく質:6.8%以上水分:87.6%以下一般食キャットフード(ブランドサイト)、その他の目的食(一般食)(公式の絞り込み)製品ページで確認できず
グランツ チキン&サーモン味脱水チキン 24.5%粗タンパク質 34.50%水分 10.00%公式のよくあるご質問に「総合栄養食」フランス

上の表は各社の公式サイトに書かれている表示をそのまま並べたもので、優劣を付けたものではありません。

缶の2品は水分の上限が8割を超え、グランツは10.00%なので、たんぱく質の列を横に見て多い少ないを読むことはできません。

表を読むときの前提

  • アイシアの2品は「以上」「以下」付きの保証値、グランツは「34.50%」「10.00%」と小数2桁で、以上や以下の語はない
  • 項目名の違い:グランツは「粗タンパク質」、アイシアの2品は「たんぱく質」
  • 成分一覧の項目数:アイシアの2品は5項目、グランツはリン・マグネシウム・ナトリウム・カルシウムなどを含めて12項目
  • 区分の列のグランツ側:製品の成分一覧ではなく、よくあるご質問にある答えを写したもの。販売元のGRANDS株式会社の名前は、協議会の正会員名簿(2025年4月1日現在)では見つからなかった

「ほかの食事は要るか」に、2社は区分の言葉で答えています

グランツ公式のよくあるご質問には、GRANDS以外の食事を与えなくてよいかという問いがあり、答えは次のとおりでした。

GRANDSは総合栄養食ですので、健康状態に問題のない愛犬・愛猫であれば他の食事の給与は不要です。

肥満等含め何らかの疾患がある場合は、必ず獣医師の指示に従って フードの選択および給与量の調整を行ってください。

出典:グランツ公式「よくあるご質問」GRANDS以外に食事を与えなくて大丈夫ですか?(2026年9月26日確認)

アイシアのよくあるご質問も、一般食の缶には総合栄養食のドライを合わせるよう答えていました。

2社とも、主食かどうかを区分の言葉で答えています。

主食と缶の組み立て方は、区分から考えられます

総合栄養食の缶をそのまま主食にする使い方もあれば、ドライを主食にして一般食の缶を足す使い方もあります。どちらにしても、いま使っている缶の区分が分かっていれば、うちの子の1日の組み合わせを考えやすくなります。

ドライ側の原材料の割合や成分値を細かく見たいときに開くのは、缶と併用できる高たんぱくのドライの記事で、3つの味を1本にまとめた置き場です。愛猫の缶の区分を確かめてから開くと、並べる相手がはっきりします。

買い方も、2社で分かれています

  • アイシア:個人への直販はなく、通信販売の会社などを案内(お客様サポート)
  • グランツ:公式の定期便。送料は全国一律660円(税込)で、6袋以上の注文なら無料(特定商取引法に基づく表記・よくあるご質問)
  • グランツの初回:980円(税込・送料無料)で、500gの袋と他の味のサンプル50g×2袋

缶は店頭や通信販売で、ドライは定期便で、と買い方が分かれることも、組み立てを考えるときの材料になります。

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\ サーモン味は2024年6月の出荷分から全年齢用の表記 /
初回980円(税込・送料無料)・500gの袋と他の味のサンプル2袋

公式サイトで初回980円の中身を見る→ \ 回数の約束なし・休止と解約ができます / 成分一覧には、リンやマグネシウムまで12項目が並んでいます

黒缶とミャウミャウの缶についてのよくある質問

黒缶は総合栄養食ですか?

公式の一覧に並ぶ12品は、製品ページの見出しと説明文、「総合栄養食」の絞り込み、ブランドサイトのラインナップの3つの経路のどれでも総合栄養食の表記でした(2026年9月26日確認)。子ねこ用のパウチ2品と15歳頃からのパウチ1品も同じです。

ミャウミャウは主食になりますか?

缶のとびきり♪と3Pの12品は、ブランドサイトで「一般食キャットフード」とされ、公式の目的の絞り込みでも一般食の側に並びます。アイシアのよくあるご質問は、一般食の缶詰には総合栄養食のドライフードを必ず併せて与えるよう答えていました。一方でジューシーやグレービーのパウチ、カリカリ小粒のドライは総合栄養食と書かれているので、愛猫の品ごとに区分の言葉を確かめてください。

黒缶は何種類ありますか?

公式の一覧では12品で、3缶パックの黒缶3Pが3品、パウチが9品です。パウチ9品の内訳は、まぐろとかつおを軸にした6品、15歳頃からの1品、子ねこ用の2品でした。

黒缶の値段はいくらですか?

製品ページ24枚と一覧5枚で探しましたが、金額の表記は見当たりませんでした。アイシアは個人に直接販売しておらず、通信販売の会社などを案内すると、お客様サポートのページに書かれています。

まとめと、缶の裏面で区分を見分ける3ステップ

ここまでに確かめたことを、読み返しやすいように1か所に集めておきます。

公式の47枚と2つの一覧から分かったこと

  • 黒缶は3缶パック3品とパウチ9品の12品で、3つの経路とも「総合栄養食」
  • 缶のミャウミャウ12品:目的の絞り込みとブランドサイトで一般食、製品ページには区分の言葉なし
  • ミャウミャウの一覧66件は、目的の絞り込みで総合栄養食40・一般食19・間食7に分かれる
  • 同じ160g×3缶のかつおで、原材料欄は4項目と8項目。ミネラル類とビタミン類の括弧は黒缶の側
  • 3Pどうしの成分は、たんぱく質の下限も水分の上限も数字が違う
  • 子ねこ用の黒缶(7.0%以上)ととびきり♪(10.0%以上)の組のように、たんぱく質の数字では区分は決まらない
  • アイシアは平成2年6月29日設立の協議会の正会員で、個人への直販はなく、製品ページに値段はない
  • 回収とお詫び:2つの一覧(91件・56件)に、黒缶とミャウミャウの缶を対象にしたものは0件

缶やパウチの裏面で区分を確かめる3つの順番

缶を手に取ったら、私はすぐ裏へ回して区分の1語から拾います。

店頭で缶やパウチを手に取ったら、次の順で表示をたどりましょう。

順番
裏面で探す場所
分かること
1
「総合栄養食」「一般食」などの区分の言葉
主食として作られた品か、ほかのフードと合わせる品か
2
「総合栄養食と一緒に」のような書き添え
一般食なら、何と組み合わせる前提か
3
成分の水分の行
たんぱく質の数字を読む前に、水分の上限がどれだけか

名前ではなく区分の言葉を見れば、缶の役割は裏面で分かります。食べてくれるかどうかは開けてみるまで分かりませんが、主食の袋と足す缶の組み立ては、区分の言葉から始められます。

あなたが次に黒缶かミャウミャウの缶を手に取ったら、裏面の区分の言葉から読んでみてください。

この記事で開いたページ

  • アイシア公式:黒缶の製品ページ12枚、ミャウミャウの缶の製品ページ12枚、一覧5枚、ブランドサイト11枚、会社と商品検索のページ7枚、ニュースリリースの一覧3ページと本文3件
  • FAMIC(農林水産消費安全技術センター)の注意喚起の一覧
  • ペットフード公正取引協議会:表示の基礎知識03・04・07・08、公正競争規約に基づく必要表示事項について、正会員名簿(2025年4月1日現在)
  • グランツ公式:キャットフードのページの原料・成分一覧、よくあるご質問、特定商取引法に基づく表記
  • 缶や袋に印刷された表示は見ていない。確認したのはすべて公式サイトの画面
  • 確認日:2026年9月26日