新しい猫を迎えたら、先住猫がシャーシャーと威嚇するようになった。
この状態がいつまで続くのか、このまま一緒に暮らせるのか不安になっている。
先住猫と新入り猫の関係は、迎えた直後がいちばん難しい時期です。米国の猫専門の獣医師団体(AAFP)が2024年に出した、猫どうしの緊張についての指針でも、多くの家庭で新しい猫を迎えたときから緊張が始まっていると報告されています。
この記事では、その指針の全文を読み、威嚇が続く期間の考え方と、迎えるときの11のステップを分かりやすくまとめました(2026年10月2日確認)。
この記事でわかること
- 威嚇がいつまで続くかに決まった期間はなく、慣らすのに数週間〜数か月かかることもある
- 猫ごとにごはんの場所を分けるときの主食選びに、グランツのように原材料の割合まで書かれた袋
- 迎える前の準備から同じ部屋で過ごすまでの11ステップ
- シャーが出たら叱らずに1つ前のステップに戻る
- トイレ・ごはん・寝床は、猫ごとに分けて置く
猫ごとにごはんの場所を分けるなら、主食の袋の中身もあわせて見直してみませんか。
うちの子が食べるかどうかは、表示からは分かりません。だからこそ、分かるところは先に確かめておく。
グランツは原材料の先頭から「脱水チキン 24.5%」「フレッシュチキン 15.0%」のように、個別名に割合を添えて公開しています。先頭に並ぶ原材料がどれだけ入っているかを、買う前に公式ページで確かめられます。
穀物は不使用。人工の保存料・着色料・香料も使っていないと公式に記載があります。
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【結論】先住猫の威嚇はいつまで続く?

「1〜2週間で落ち着く」という話を見かけることがあります。ただ、その出どころの研究ははっきりしません。指針から言えるのは、次のことです。
- 期間は猫しだい:迎えてから同じ部屋で過ごせるまでのステップは、数週間、場合によっては数か月かかる
- 急がない:途中で威嚇やにらみ合いが出たら、1つ前のステップに戻る
- 急ぐと長引く:緊張が出ているのに先へ進めると、長く続く緊張につながる
つまり、日数で区切るより、猫の様子で次に進むかを決めるのが近道です。2週間たっても威嚇があるからといって、失敗と決めつける必要はありません。
あなたの家の猫たちは、いまどのステップにいるでしょうか。数か月たっても、食べない・隠れたまま出てこない・けがをするといった様子があるなら、動物病院に相談しましょう。
指針には、行動の治療で使う薬の一覧や、獣医師が順に原因を探す手順も載っています。
16年猫と暮らしてきても、猫どうしの相性は迎えてみないと分からないものです。
先住猫と新入り猫の慣らし方【指針の11ステップ】

どんな順番で慣らしていけばいいのでしょうか。指針の11ステップを、3つの段階に分けて紹介します。
わが家も、最初の子のあとに2匹を保護して迎えました。
ポイントは、いきなり同じ部屋で会わせないこと。匂い、ドア越し、姿を見せ合う、近くで過ごす、の順に、1段ずつ進めます。
迎える前:健康チェックと部屋の準備(ステップ1〜4)
- 1. 健康の確認:先住猫も新入り猫も、最近の診察で健康を確かめておく。持病のある高齢の先住猫がいるなら、迎えること自体を慎重に考える
- 2. 家の準備:隠れ場所、高い場所、トイレ、ごはんと水、爪とぎを増やす。新入り猫用に、ドアをしっかり閉められる「移行部屋」を用意する
- 3. フェロモン:猫用の合成フェロモンの拡散器を、迎える24〜48時間前から使う
- 4. ごほうびの用意:それぞれの猫の好きなおやつや遊びを把握しておく
移行部屋には、ごはん・水・トイレ・寝床・爪とぎ・隠れ場所を一式そろえます。電気コードや観葉植物など、危ないものは片づけておきましょう。
迎えた日〜数日:まずは匂いだけで慣らす(ステップ5〜7)
- 5. 移行部屋へ:キャリーごと移行部屋に入れてドアを閉め、キャリーの扉を開ける。出てくるかどうかは猫に任せる
- 6. 匂いの交換:数日して落ち着いたら、それぞれが使っている寝具などの布を交換する。威嚇やマーキングをしなくなるまで毎日くり返す
- 7. 顔の匂い:布で頬やあごをやさしくなで、その布を相手の猫が嗅げる場所に置く
この段階では、まだ姿を見せ合いません。猫にとって、匂いは顔を合わせる前のあいさつのようなもの。布を嗅いだときに、うなる・逃げる・その場で粗相をするといった反応がなくなるまで、毎日くり返します。
新入り猫が移行部屋に慣れるまでの数日は、先住猫の暮らしをなるべく変えないことも大切です。いつものごはんの時間や遊びの時間を、そのまま続けましょう。
ドア越し〜同じ部屋:少しずつ近づける(ステップ8〜11)
- 8. ドア越しに遊ぶ:ひもの両端におもちゃを結び、閉じたドアの両側で遊ばせる。1回5〜20分で、飽きる前に終える
- 9. 場所の交代:先住猫を別の部屋に入れ、新入り猫に家の中を短く探検させる。そのあと先住猫を戻す
- 10. 見せ合う:網戸、ガラス戸、背の高いゲートなど越しに、短い時間だけ姿を見せ合う
- 11. 近くで過ごす:ハーネスやキャリーを使い、見守りながら同じ空間で過ごす
ステップ11のためには、ハーネスやキャリーに先に慣らしておく必要があります。すぐに同じ部屋で放すのではなく、いつでも離せる形で近づけるのがポイントです。
シャーや唸り声が出たら、叱らずに1つ戻る
ドア越しに威嚇や唸り声が続くときは、威嚇している猫を叱らないように指針は書いています。代わりに、もう1枚ドアを閉める、ついたてや箱で廊下をふさぐなどして、相手が見えない場所をつくります。
興奮している猫に手を出すと、その気持ちが人やほかの猫に向くこともあるからです。大きめのタオルや段ボールで視線をさえぎれるよう、近くに用意しておきましょう。
3匹とも性格がちがうので、どのステップで止まるかも猫によってちがうと感じます。
威嚇・喧嘩のサイン|見逃しやすいのは「じっと見る」

あなたの家の猫たちは、本当に慣れてきているでしょうか? シャーがなくなっても、緊張が残っていることがあります。指針は、サインを2つに分けています。
- 分かりやすいサイン:シャー、唸る、猫パンチ、追いかける、取っ組み合い
- 見逃しやすいサイン:じっと見る、通り道をふさぐ、立ち去る、隠れる、食欲や眠りの変化
米国の2,492世帯の調査では、87.7%の家庭で猫どうしの緊張のサインがあり、そのうち73.3%は新しい猫を迎えたときから始まっていました。調査でいちばん多かったサインは「じっと見る」です。
とくに見逃しやすいのが、通り道をふさぐサインです。廊下や階段で片方の猫が座り込み、もう片方がトイレに行けなくなる例も、指針で紹介されています。
先住猫の小さな変化に気づけるのは、毎日いちばん近くで見ている飼い主です。
トイレ以外での粗相や、なめすぎで毛が薄くなるといった変化も、緊張のサインのことがあります。気になるときは動物病院で相談しましょう。喧嘩の原因については多頭飼いの猫どうしの喧嘩の原因と実例をまとめた記事でもくわしく書いています。
先住猫を守る部屋づくり|トイレ・ごはん・寝床は猫ごとに

指針は、安全な場所、ごはん、水、トイレ、爪とぎを、家の中で分けて置くことをすすめています。1か所にまとめると、通り道をふさがれた猫が使えなくなるからです。
- ごはんと水は、猫ごとに別の場所に。並べて置かない
- トイレは、1つの部屋にまとめず、いくつかの場所に分ける
- 高い場所や隠れ場所を増やし、先住猫が逃げ込める場所を残しておく
あなたの家では、ごはんの器を並べて置いていませんか? ごはんを分けると、どの猫がどれだけ食べたかも見やすくなります。迎えたばかりの時期は、食欲の変化が緊張のサインになることもあるので、量を量っておきましょう。
袋の裏の読み方は原材料欄で先に見ておきたい言葉を実例で示した記事と敬遠されやすい市販品のラベルを読んだ記事にまとめています。主食を見直すなら、原材料の割合まで書かれた袋が手がかりになります。
- グランツ チキン&サーモンは、1番目が脱水チキン 24.5%、2番目がフレッシュチキン 15.0%と割合つき
- 3つの味とも全年齢用なので、子猫と成猫で同じ袋を使える
- 初回は500gの袋と別の味のサンプル2袋で、税込980円
3つの味の表示はグランツ全味の成分を並べた記事、市販のフードの点数は100点満点の採点表があるトップページで見られます。
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公式サイトで初回980円の中身を見る→ \ 回数の約束なし・休止と解約ができます / グランツ チキン&サーモン味は「脱水チキン 24.5%」から始まります。3つの味とも全年齢用で、穀物は使っていません。
「どっちが上か」を決めさせなくていい理由

「先住猫を立てて、上下関係をはっきりさせたほうがいい」と聞くこともあるでしょう。指針は、猫の社会が上下関係で成り立っているという考えを「よくある誤解」として挙げています。
猫のグループは、なじみ、年齢、仲のよさなどで形づくられ、上下関係はその結果にすぎないというのが指針の立場。「強い猫」に見える猫は、単に活発で好奇心が強いだけのこともあります。
先住猫だけを特別扱いするより、どの猫にも逃げ込める場所と、自分だけのトイレやごはんの場所がある状態をつくる。それが、指針の考え方に沿った家づくりです。
もう1つの誤解として、「猫はさみしがるから仲間が必要」という考えも挙げられています。迎える前に、先住猫にとって本当に必要かを考えることも大切です。多頭飼いには自治体の届出が必要な場合もあり、多頭飼いの法律と条例をまとめた記事で確かめられます。
先住猫と新入り猫のよくある質問

Q1. 先住猫の威嚇は何日くらいで落ち着きますか?
決まった日数はありません。指針では、迎えてから同じ部屋で過ごせるまでに数週間、場合によっては数か月かかることもあるとしています。
Q2. シャーと言う先住猫を叱ってもいいですか?
叱らないようにと指針は書いています。相手の猫が見えないよう、ドアやついたてで距離をとり、1つ前のステップに戻りましょう。
Q3. 子猫なら先住猫と早く仲良くなれますか?
子猫が社会のルールを学びやすい時期は、生後2〜9週ごろとされています。ただ、子猫でも成猫でも、少しずつ慣らす手順は同じです。
Q4. 猫用のフェロモン製品は使ったほうがいいですか?
指針は、迎える24〜48時間前から拡散器を使うステップを入れています。ただし、変化は小さく、怖さへの反応で打ち消されることもあると書かれています。
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まとめ:先住猫の威嚇は「日数」ではなく「猫の様子」で見る

最後に、要点を5つにまとめておきます。
この記事のまとめ
- 威嚇が続く期間に決まりはなく、数か月かかることもある
- 匂い→ドア越し→見せ合う→近くで、の順に進める
- 威嚇が出たら叱らず、1つ前のステップに戻る
- 見逃しやすいサインは「じっと見る」「通り道をふさぐ」
- ごはん・トイレ・寝床は猫ごとに分けて置く
あせらず1つ戻れるかどうかが、長い仲の分かれ道です。
今日から、猫たちの「じっと見る」「隠れる」「食べる量」に気づいたら、日付と一緒にメモしておきましょう。動物病院で相談するときにも役立ちます。
本記事の主な出典・参考資料
- 2024 AAFP intercat tension guidelines: recognition, prevention and management. J Feline Med Surg 2024(PMC11292941・全文を確認)
- 上の指針が引用している調査:Elzerman AL ほか. J Feline Med Surg 2020(多頭飼い2,492世帯の調査)
- 当サイトのキャットフード採点基準(トップページ)、グランツの公式サイト
※2026年10月2日に確認しました。猫が食べない・トイレ以外で排せつする・けがをするなどの変化があるときは、動物病院で相談してください。