公式ページの原材料名は「まぐろ」の1語だけ。
主食にしてよいかは、その1語からは分からない。
そう感じたら、愛猫のパウチの欄に書かれていることと書かれていないことを先に分けて読んでみましょう。
無一物(むいちもつ)は、ツナ缶の「シーチキン」を作るはごろもフーズの猫用ブランドです。公式の一覧で数えると、パウチ・缶・おやつ・けずりぶしを合わせて33品ありました。
編集部は無一物33品と、同じ会社のにゃんチュラル12品のページを開き、原材料名が何語で終わるかと区分の行の有無を写しました。1品や1ブランドだけでは全品の欄が分からないためです(2026年9月27日確認)。
では、1語の欄から読み取れることと袋の裏で確かめることは、どこで分かれるのでしょうか。読み終えるころには欄の外にある区分と与え方の行を探す手順が手元に残ります。
答えは先に6行にしてあるので、気になる行の章から読んでください。
この記事でわかること
- 原材料名:代表のまぐろ40gは「まぐろ」の1語。33品では1語が20品、寒天・米粉・鶏なんこつが加わる2語が13品
- グランツとの比較(原料・成分一覧を味ごとに公開しているドライフードと並べて、欄の長さと、区分・与え方が書かれている場所を見ます)
- 水の語:キャッチには「天然水」があり、33品とも原材料名の欄には出てこない。協議会の解説ページ13枚に水の扱いの記述は見つからない
- 区分(総合栄養食か一般食かなど)と与え方:無一物33品とにゃんチュラル12品、あわせて45枚の商品ページのどこにも行が見当たらない。探す先はパウチや缶の裏
- 内容成分:9項目のうち「以上」「以下」が付くのは5つ。缶の2品は5項目、鶏ささみ&なんこつの2品は10項目
- 回収とお詫び:ニュースリリース709件で表題に回収やお詫びが入る9件は、どれもペットフード以外の製品。FAMICの91件でも無一物の名前は0件
うちの子が食べるかどうかは、表示からは分かりません。だからこそ、分かるところは先に確かめておく。グランツは原材料の先頭から「脱水チキン 24.5%」「フレッシュチキン 15.0%」のように、個別名に割合を添えて公開しています。先頭に並ぶ原材料がどれだけ入っているかを、買う前に公式ページで確かめられます。穀物は不使用。人工の保存料・着色料・香料も使っていないと公式に記載があります。
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無一物は買わずに、公式の画面と協議会の解説を材料にしました
材料にしたのは作っている会社と業界団体・公的機関がみずから公開しているページで、分けると次の5つです。
- はごろもフーズの商品ページ45枚(無一物33品・にゃんチュラル12品)と、猫用の一覧・ブランドサイト・製品Q&A
- はごろもフーズの企業サイトにある会社概要と、2013年1月からのニュースリリース709件
- ペットフード公正取引協議会の必要表示事項の解説と「表示の基礎知識」の02・03・07・08、会員一覧
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)の「事業者のみなさまへの注意喚起」
- グランツ公式の原料・成分一覧と、区分と原産国を答えたよくあるご質問の2問
袋の裏を見ないまま書くので、ページで読めなかった行の書き方まで次のように決めました。
この記事の方針
- 編集部は無一物を買っておらず、手元に袋はありません。材料は画面の文字と、商品写真に写った袋の表です
- この記事では、安全か危険かの判定はしません。主食に向くかどうかの答えも出しません
- 探して見つからなかった項目には、探したページの枚数を添えます
- グランツを横に置く章がありますが、優劣は付けません
無一物をどう使うかは、袋の裏を読んだあなたが決めることです。
袋の表示のどこから候補を減らすかは公開の度合いでフードを見分ける手順を書いた記事にまとめてあるので、この記事では品数を数えるところから始めましょう。
無一物は33品で、パウチが21品を占めていました
愛猫の棚にあるパウチは、33品のうちどの札に並ぶ品でしょうか。はごろもフーズの猫用の一覧から順に数えていきます。
猫用の一覧に並ぶ8つの札のうち、4つが無一物
「猫ちゃんのごはん」の一覧には写真付きの札が8つ並んでいました(2026年9月27日確認)。
- 無一物の札:パウチ・缶・舌福(ぜっぷく)・けずりぶしの4つ
- にゃんチュラルの札:パウチ・レンジde香リッチ・缶の3つ
- ねこふりの札:猫用のふりかけ
この記事で読むのは無一物の4つの札です。にゃんチュラルは区分の語を探す範囲と会社の章で扱い、ねこふりは会社の章で名前と数に触れるだけにします。
パウチ21品は6つの種類に分かれ、缶・おやつ・けずりぶしが続く
- 無一物パウチ:まぐろ・かつお・鶏むね肉・ぶり・鶏ささみ&なんこつの5品(40g)
- 寒天ゼリータイプ:まぐろ・かつお・鶏むね肉が40gと120gで6品
- 一本釣:まぐろ・かつおの2品
- 飲む無一物パウチ:まぐろ・かつお・鶏むね肉の3品
- 国産パウチ7個パック:まぐろ・かつお・鶏ささみ&なんこつの3品(40g×7袋)
- 一本釣 7個パック:まぐろ・かつおの2品
パウチのほかに、70gの缶が2品(まぐろ・かつお)、スティックのおやつ「舌福」が5品、けずりぶしが5品並んでいました。
原産国の行は24品が日本で、一本釣の4品(7個パックを含む)と舌福の5品はインドネシアです。
パウチの表に「国産」の文字が見当たらないときも、私は裏の原産国の行で国の名前を確かめます。
開いたのは68枚、商品詳細の行はどの品も8つ
33品の商品詳細は、どれも同じ8つの行でできていました。行の名前は内容量・賞味期間・原産国・主原料・形状・原材料名・内容成分・JANコードです。
開いた68枚の内訳
- 商品詳細45枚:無一物33品とにゃんチュラル12品
- 一覧8枚:猫用・無一物パウチ・缶・舌福・けずりぶし・にゃんチュラル・ねこふり・ペットフードの入口
- ブランドや説明のページ7枚:無一物のブランドサイト(現行と旧版)・商品のこだわり・無一物の説明ページ・にゃんチュラルのページ・ペットフードの新商品・販売終了商品
- 問い合わせまわり5枚:トップ・お問い合わせ・製品Q&A・缶詰なんでもQ&A・サイトマップ
- 企業サイト3枚:ニュースリリース・会社概要・沿革(45+8+7+5+3=68枚)
- このほか、表題に回収やお詫びが入るニュースリリース9件の本文(PDF)と、商品写真11枚を拡大して読んだ
うちの子のパウチと照らすときも、この8行の名前を手がかりにできます。
原材料名は「まぐろ」の1語で、水の語は欄の外に出てきます
あなたが袋の裏で読む欄のうち、いちばん短いのが原材料名かもしれません。1語しかない欄は何を伝えているのでしょうか。
代表のまぐろ40gは、説明の文と3つの行を写します
代表にしたのは、無一物パウチの一覧でいちばん上に並ぶ「無一物パウチ まぐろ」です。見出しの下の説明と、商品詳細の8行のうち原材料に関わる3行を引きます。
原材料は、素材と天然水だけ。
まぐろ本来の旨みをたっぷり味わえるよう、まぐろと天然水だけで作ったキャットフードです。
主原料 まぐろ
形状 フレーク、水煮
原材料名 まぐろ出典:はごろもフーズ「無一物パウチ まぐろ」の商品ページ(2026年9月27日確認)
説明の文には「まぐろと天然水」の2つが出てくるのに対し、原材料名の行に並ぶのは「まぐろ」の1語です。主原料の行も同じ1語でした。
主原料と原材料名に同じ語が並ぶページでは、私は袋の裏にも載る「原材料名」の行のほうを控えています。
主原料の行は協議会が挙げる必要表示の9項目に入っていない行で、袋の裏で同じ名前の行を探すなら「原材料名」のほうです。
協議会のきまりに当てはめると、1語の欄から読めること
ペットフード公正取引協議会の「表示の基礎知識 08」は、原材料名の書き方の決まりを次のように説明しています。
- 「原材料名」か「原材料」の文字を書いたうえで、原則として使った原材料を全部書く(ペットフード安全法に基づく必要表示事項の解説も同じ)
- 添加物ではない原材料は重さの割合が多い順に並べる
- 決められた添加物には「酸化防止剤」のような用途名も添える
この3つに照らすと、「まぐろ」だけの欄から読めることは次のとおりです。
- 書かれている原材料は、まぐろの1つ
- 並び順で量を比べる相手がないので、順番から読めることはない
- 用途名の付いた添加物の名前も欄に1つもない
1語の欄は「書いた原材料はまぐろだけ」と伝えています。
添加物については、はごろもフーズの無一物の説明ページにも「レトルトパウチ製品は、密封後の加圧加熱殺菌により保存料・酸化防止剤を使用していません。」とあり、会社の説明として同じ向きのことが書かれています。
33品で数えると、1語が20品、2語が13品
代表品だけで終わらせず、無一物の33品すべてで原材料名の語を数えました。語は欄を読点で区切った数で、40gと120gのように容量だけが違う品も1品ずつ数えています。
- 1語:鶏ささみ&なんこつの2品を除く水煮・一本釣・飲むタイプ・7個パックのパウチ13品と、缶2品、けずりぶし5品の20品
- 2語:寒天ゼリータイプ6品(まぐろ、寒天など)、鶏ささみ&なんこつ2品(鶏ささみ、鶏なんこつ)、舌福5品(まぐろ、米粉など)の13品
- 3語以上:0品
33品の原材料名を、種類ごとに写したもの
- 無一物パウチ5品:まぐろ/かつお/鶏むね肉/ぶり/鶏ささみ、鶏なんこつ
- 寒天ゼリータイプ6品:まぐろ、寒天/かつお、寒天/鶏むね肉、寒天(40gと120gで同じ書き方)
- 一本釣2品と一本釣 7個パック2品:まぐろ/かつお
- 飲む無一物パウチ3品:まぐろ/かつお/鶏むね肉
- 国産パウチ7個パック3品:まぐろ/かつお/鶏ささみ、鶏なんこつ
- 缶2品:まぐろ/かつお
- 舌福5品:まぐろ、米粉/かつお、米粉/鶏むね肉、米粉/サーモン、米粉(4種のバラエティは4つの味の欄を並べた形)
- けずりぶし5品:かつおのふし(減塩の2品を含む3品)/まぐろのふし(2品)
欄に出てくる名前を、協議会の原材料の分類表の例と並べると次のようになります。
- 寒天:藻類の例のひとつ
- 米粉:穀類の例のひとつ
- ささみ:肉類のうち、部位を表す名前の例
- かつおのふし・まぐろのふし:魚介類の加工物の例に「かつおぶし」
33品とも、原材料名の欄は2語までで閉じていました。
寒天と米粉は、主原料の行には出てこない2つ目の語
主原料と原材料名の2つの行を品ごとに見比べると、2語の品では行どうしに違いが出ました。
- 寒天ゼリータイプ6品:主原料は「まぐろ」などの1語で、原材料名にだけ寒天が加わる
- 舌福5品:主原料は素材の1語(4種のバラエティは味ごとに1語)で、原材料名にだけ米粉が加わる
- 鶏ささみ&なんこつ2品:主原料も原材料名も「鶏ささみ、鶏なんこつ」の同じ2語
寒天と米粉を使う理由は、会社のページで
- 寒天ゼリー(商品のこだわり):「素材を寒天で包んでいるので、つるんと取り出しやすく、取り残しもありません。」
- 寒天ゼリー(商品ページ):「つるん!と出しやすいゼリータイプです。」
- 舌福(商品のこだわり):「ちょうどいいとろみを実現してくれたのは、米粉でした。」
と説明されていました。
どちらも、取り出しやすさやとろみのために使うと会社が書いている語です。
「天然水」は説明の文にあり、原材料名の欄には出てきません
キャッチの「天然水」と欄の「まぐろ」の関係が、無一物の表示でいちばん気になるところではないでしょうか。33品のページとブランドのページで水の語が出てくる場所を拾うと、次のようになりました。
- キャッチと説明の文:水煮のパウチと缶は「素材と天然水」、寒天ゼリーは「天然水と寒天」、飲むタイプは「天然水」
- 説明の文の「水」:一本釣は「まぐろと水だけで仕上げました。」、舌福は「水と米粉」
- 形状の行:水煮のパウチ・一本釣・缶は「フレーク、水煮」、飲むタイプは「ペースト、水煮」
- ブランドのページ:「素材と水だけ。」と「素材と水、寒天だけでできています」
- 袋の表の写真:まぐろ40gに「まぐろと天然水だけでつくった」の文字
- 原材料名の行:33品とも、水の語は0件
水は説明やキャッチの文と形状の行に出てきて、原材料名の行には出てこない形です。
原材料名の欄に水を書くかどうかは協議会のページを13枚開いて探しましたが、触れた箇所は見つかりませんでした(2026年9月27日確認)。「表示の基礎知識 08」は表示の一部が免除される場合などの規定もあるとして、国の通知と公正競争規約の本文を見るよう案内しています。
水の扱いを探した範囲
- 水の扱いを探した協議会の13枚:公正競争規約に基づく必要表示事項・ペットフード安全法に基づく必要表示事項・表示の基礎知識の02、03、04、07、08、09・表示に関するQ&A・NG集・トップなど
- 規約の本文と施行規則、農林水産省のペットフード安全法のQ&AはPDFで、今回は開いていない
- そのため、水を書かなくてよいとも書くべきだとも、この記事では言えない
手元の袋で確かめたいときは、裏の原材料名の行がページと同じ「まぐろ」の1語かどうかを見ておきましょう。ページで読めない行を袋で補うのが、この記事でいちばん使う確かめ方です。
1語の欄が伝えないことは、欄の外の行で探す
原材料名の欄が答えるのは「何を使ったか」までで、主食にするかやどれだけあげるかといった使い方の答えは欄の中にありません。次の4つは欄の外にある行の役目で、どれも商品詳細の8行には入っていません。
- 目的(区分):協議会が決めた総合栄養食、間食、療法食、その他の目的食の4つの目的のうち、どれに当たるか
- 与え方:1日にあげる量と回数
- エネルギー:商品詳細の行にはなく、まぐろ40gは袋の表の写真に「約26kcal/袋」
- 事業者:製造者や販売者の種別と、会社の名前・住所
原材料名の欄の長さは、製品ごとに違う
比較の章で並べるグランツは3つの味とも欄が20語を超え、どの味も後半にクランベリー・ブロッコリー・ブルーベリーの3つが続けて並んでいました。
語の多い欄の読み方は長い原材料欄を持つフードを18の実名で並べた記事で追えるので、うちの子のパウチの欄の長さと見比べてみましょう。
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内容成分は9項目、「以上」「以下」が付くのは5つでした
愛猫に出す前に見ておきたい内容成分の行は、代表のまぐろ40gで9つの項目が1行に続き、そのまま引くと次のとおりです。
たんぱく質15%以上、脂質0.3%以上、粗繊維0.5%以下、灰分1%以下、水分84%以下、マグネシウム0.022%、カルシウム0.004%、ナトリウム0.068%、リン0.158%
出典:はごろもフーズ「無一物パウチ まぐろ」の商品詳細の内容成分(2026年9月27日確認)
前の5項目に「以上」「以下」が付き、マグネシウムからリンまでの4項目は数字だけで行が終わります。
「以上」「以下」の5つは、協議会が書き方を決めている項目
協議会の「表示の基礎知識 07」によると、成分のうち5項目は保証できる値として重さの百分率で書きます。たんぱく質と脂質には「以上」、粗繊維と灰分と水分には「以下」を添えて、数字が下限か上限かを示す決まりです。
無一物の5項目は、協議会の説明と同じ付け方でした。残る4つは「以上」「以下」も「標準値」のような添え書きもない数字で、07が書き方を決めている5項目の外にある項目です。
形の違う5品を並べると、項目の数は9と5に分かれる
同じまぐろでもパウチ・寒天ゼリー・飲むタイプ・一本釣・缶の5品を、各商品ページの内容成分の行から並べると、数字と項目の数が変わります。
| 品(内容量) | たんぱく質 | 脂質 | 灰分 | 水分 | 項目の数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 無一物パウチ まぐろ(40g) | 15%以上 | 0.3%以上 | 1%以下 | 84%以下 | 9 |
| 無一物パウチ寒天ゼリー タイプまぐろ(40g) | 12%以上 | 0.4%以上 | 1%以下 | 87%以下 | 9 |
| 飲む無一物パウチ まぐろ(40g) | 12%以上 | 0.5%以上 | 1%以下 | 87%以下 | 9 |
| 無一物パウチまぐろ 一本釣(40g) | 11%以上 | 0.3%以上 | 1%以下 | 88%以下 | 9 |
| 無一物まぐろ(缶・70g) | 13%以上 | 1%以上 | 2%以下 | 84%以下 | 5 |
粗繊維は5品とも0.5%以下なので表から外しました。同じまぐろでも、缶だけは内容成分が5項目で終わります。
いちばん項目が多いのは鶏ささみ&なんこつの2品で、9項目のあとに「コラーゲン400mg/袋」が続く10項目です。
%の項目と「mg/袋」の項目、説明の文には「1袋当り」の数字
コラーゲンの項目だけは%ではなく1袋あたりのmgで書かれています。一本釣のまぐろとかつお(7個パックを含む4品)は説明の文に「1袋当りのナトリウムは8mgです。」とあり、内容成分の行ではナトリウム0.021%(まぐろ)と0.020%(かつお)でした。
同じナトリウムが、行では%、説明の文ではmgで出てくる形です。
パウチと缶の水分は82〜89%以下、%のままドライの数字と横に並べない
水分の上限はパウチで82〜89%以下、缶で83%と84%以下でした。ここに並ぶ%は水分を含んだままの重さを100としたときの割合なので、水分が1割ほどのドライと横に置いても、たんぱく質の多い少ないは比べられません。
水分の違う製品を同じ物差しで見る方法は水分を差し引いた重さで数字を見直せるランキングにあるので、愛猫のパウチの数字も並べてみましょう。
区分と与え方の行は、45枚の商品ページに見当たりませんでした
毎日のごはんの中心に置くフードか、ほかのフードに添えて使うものかを分ける区分は、どこで確かめられるのでしょうか。愛猫に出す前に知りたい行の一つです。
総合栄養食や一般食など区分の語を、6つの場所で探しました
区分を表す語として、総合栄養食や療法食など協議会の4つの目的の名前と、その他の目的食の書き方に出てくる「一般食」「副食」を、次の場所で探しています(2026年9月27日確認)。
- 無一物とにゃんチュラルの商品詳細、あわせて45枚
- 猫用・パウチ・缶・舌福・けずりぶしの一覧
- 無一物のブランドサイト(現行と旧版)と、商品のこだわりのページ
- 無一物の特長をまとめた説明のページ
- 製品Q&A(18問)と缶詰なんでもQ&A
- 商品写真:写っているのは袋の表と中身で、裏の表示の欄が写った写真はない
区分を表す語は、探したどの場所にも出てきませんでした。与え方も同じで、「給与」や「与え方」の語は、商品詳細45枚と一覧・ブランドや説明のページ・製品Q&Aでは確認できませんでした。
同じ会社の缶でも区分が品ごとに分かれる例は、黒缶とミャウミャウの缶を区分の言葉で分けて読んだ記事で取り上げました。ブランドの名前ではなく1品ずつ区分を確かめる読み方は、無一物の袋にもそのまま使えます。
袋に書く決まりの9項目を、商品詳細の8行と突き合わせる
協議会の「公正競争規約に基づく必要表示事項」はペットフードに書かなければならない項目を9つ挙げていて、無一物の商品ページと照らすと次のように分かれました。
- ページで読める:商品名(見出し)・内容量・成分・原材料名・原産国名の5つ
- 近い行がある:賞味期限(ページの行は「賞味期間」で、「製造日より25ヶ月」のような期間の書き方)
- 見当たらない:目的(区分)・与え方・事業者の名前と住所の3つ
9つの項目を書く場所について、協議会の「表示の基礎知識 02」は次のように定めています。
一般消費者に販売する最終単位容器又は包装上に、外部から見やすい位置に、はっきり読み取れるように邦文で表示しなくてはならない。
出典:ペットフード公正取引協議会「表示の基礎知識 02.必要表示事項について」(2026年9月27日確認)
区分も与え方も、書く場所として決まっているのは売り場に並ぶ袋や缶そのものです。区分と与え方を探す先は、パウチや缶の裏の表示です。
7個パックも、まとめた商品それぞれの表示が読めるようにする決まり
7袋をまとめた「7個パック」のような商品について、協議会の02はいくつかの商品をまとめた場合もそれぞれの必要表示事項が読めるようにする必要があると説明しています。
束ねて売られている袋は、外の包みの文字だけで済ませず、中の1袋の裏まで読むようにしています。
愛猫の分をまとめ買いした袋でも、区分と与え方を探す先は外の包みと中の1袋の両方です。
舌福のページと袋の表には「おやつ」の語
区分を表す語は見当たらないものの、舌福の5品は説明の文に「スティックタイプのおやつです。」とあり、拡大して見た舌福 まぐろの袋の表の写真にも「ペーストタイプの猫用おやつ」の文字が入っていました。
協議会は、間食の表示の代わりに「おやつ」「スナック」などと書くこともできると説明しています。舌福の袋の裏では、「間食」や「おやつ」の語がどこに書かれているかを見ておくと、ページの説明と照らし合わせられるでしょう。
はごろもフーズの猫用の棚は49品、無一物のほかに2つのブランドが並びます
愛猫のパウチの作り手のはごろもフーズは、どんな会社で、猫用にほかに何を並べているのでしょうか。
1931年創業の食品会社で、事業内容にペットフード
- 会社:はごろもフーズ株式会社。1931年5月25日に後藤缶詰所として創業し、まぐろ油漬缶詰の製造から始まった(沿革)
- 事業内容:缶詰・レトルト食品・パスタなどと並んで「ペットフード・フィッシュエキス等の製造・販売」(会社概要)
- 所在地:本社は静岡県静岡市駿河区南町、本店所在地は静岡県静岡市清水区島崎町151(会社概要)
- 名前の由来:禅の言葉「本来無一物」から名付けたと、無一物のブランドサイトに説明がある
- 協議会との関わり:ペットフード公正取引協議会の会員一覧(2025年4月1日現在)で、正会員の欄に東京都中央区八丁堀の住所とともに名前がある
猫用の棚は、無一物33品・にゃんチュラル12品・ねこふり4品
猫用の一覧から数えると、棚全体は49品でした。にゃんチュラルの12品も商品詳細は同じ8行の形で、区分を表す語はどの品にも見当たりません。
違いが出るのは原材料名の長さで、にゃんチュラルは「まぐろ、でん粉、まぐろ節、まぐろエキス」のように2〜8語が並びます。2つのブランドとも、区分はパウチや缶の側で読む形です。
ブランド名が違う袋でも、裏の事業者の行で同じ会社の品だと分かることがあるので、私はその行まで目を通します。
愛猫の棚でにゃんチュラルと並べるときも、区分はそれぞれの袋の裏で確かめてください。
回収とお詫びは、ニュースリリース709件とFAMICの91件で確かめました
回収とお詫びは、はごろもフーズの企業サイトのニュースリリースとFAMICの注意喚起の2つで確かめています(2026年9月27日確認)。名前が出てくるかどうかは、この2つの一覧を数えた範囲で書きます。
- はごろもフーズのニュースリリース:2013年1月から2026年9月までの709件。表題に「回収」か「お詫び」が入るのは9件で、本文のPDFを開くと9件ともペットフード以外の製品が対象
- ペットフードの表題:新製品と価格改定の知らせで、回収やお詫びの語は入っていない
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)の「事業者のみなさまへの注意喚起」:いちばん新しい令和8年9月9日の掲載から、平成23年6月の最初の掲載までの91件。はごろもフーズ・無一物・にゃんチュラルの名前は0件
- 全国の自主回収を1か所にまとめた公的な一覧:今回の調べでは見つけられなかった
この先の知らせが気になるときは、ニュースリリースの一覧をいちばん上から読めば、同じ数え方で確かめられます。
グランツの原料・成分一覧と並べると、欄の長さと区分の置き場所が違います
表には、無一物パウチ まぐろとグランツ チキン&サーモン味の2行だけを置きます。水分の多いパウチと1割ほどのドライなので成分の数字は入れず、並べたのは欄の形と行の置き場所です。
| 製品 | 原材料名の先頭 | 原材料名の語の数 | 区分が書かれている場所 | 与え方が書かれている場所 | 原産国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 無一物パウチ まぐろ(40g) | まぐろ | 1語 | 商品ページでは確認できず | 商品ページでは確認できず | 日本 |
| グランツ チキン&サーモン味 | 脱水チキン 24.5% | 22語(先頭の6つに割合) | よくあるご質問の答えに「総合栄養食」 | 猫用ページの成分一覧の下に「1日の給与量の目安」 | フランス(よくあるご質問) |
上の表は各社の公式サイトに書かれている表示をそのまま並べたもので、優劣を付けたものではありません。
表の列の出どころ
- 無一物:原材料名と原産国は商品詳細の8行から。区分と与え方は、45枚のどの行にも見当たらなかった
- グランツ:原材料名と与え方は味ごとの原料・成分一覧、区分と原産国はよくあるご質問
- 語の数:原材料名の欄を、括弧の外の読点で区切って数えたもの
区分は、グランツが質問の答えに書き、無一物は袋の裏で読む
グランツは、ほかの食事が要るかという問いへの答えを「GRANDSは総合栄養食ですので、」と書き出していて、区分の語を商品とは別の質問のページで読める形です。
無一物では同じ語が商品ページにも質問のページにも見当たらず、区分を探す場所はグランツが質問の答え、無一物がパウチの裏です。
与え方は、グランツが成分一覧の下に表で置いている
グランツの原料・成分一覧を開くと、成分の下に「1日の給与量の目安」の表が成猫〜高齢猫と子猫の2つに分けて並んでいます。無一物の商品詳細には、愛猫に1日どれだけあげるかを示す給与や与え方の行が見当たりません。
与え方を探す場所は、グランツが成分一覧の下、無一物はパウチの裏です。
グランツの欄の先頭と割合は、3つの味で違う
3つの味の欄の先頭と、割合が添えられた原材料の例は次のとおりでした。
- チキン&サーモン味:脱水チキン 24.5%から始まる
- チキン味:脱水チキン 27.00%から始まる
- サーモン味:フレッシュサーモンから始まり、先頭から5番目のサーモンオイル 1.94%まで割合が続く
味ごとの違いは原料と成分の一覧を公式で開けるフランス製のドライを取り上げた記事で確かめられます。あなたが缶やパウチとドライを組み合わせているなら、区分と与え方がどこに書かれているかを袋ごとに控えておきましょう。
\ サーモン味の原材料欄にサーモンオイル 1.94%と記載 /
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公式サイトで初回980円の中身を見る→ \ 回数の約束なし・休止と解約ができます / サーモン味の欄では、サーモンオイル 1.94%が先頭から5番目に並びます
無一物についてよくある質問
無一物は総合栄養食ですか?
商品ページ45枚と一覧、ブランドサイト、はごろもフーズの製品Q&Aでは、区分を表す語(総合栄養食・一般食など)は見当たりませんでした(2026年9月27日確認)。区分は袋に表示する決まりなので、愛猫に出す前にパウチや缶の裏で区分の語を確かめてください。
無一物の原材料に水は入っていますか?
説明の文には「素材と天然水」(一本釣と舌福は「水」、けずりぶしは水の記述なし)とあり、形状の行に「水煮」とあるのは水煮のパウチ8品・一本釣4品(どちらも7個パックを含む)・飲むタイプ3品・缶2品の17品です。原材料名の行には33品とも水の語がなく、欄に水を書くかどうかの決まりは協議会の解説ページ13枚では確かめられませんでした。
無一物に添加物は使われていますか?
原材料名の欄に、用途名の付いた添加物の名前は33品とも出てきません。無一物の説明ページはレトルトパウチ製品について、加圧加熱で殺菌するため保存料と酸化防止剤は使っていないと説明し、ブランドサイトには「増粘剤、調味料、着色料、発色剤、不使用。」とあります。
無一物の原産国はどこですか?
33品の原産国の行は、日本が24品、インドネシアが9品(7個パックを含む一本釣4品と舌福5品)でした。拡大して見た一本釣と舌福の袋の表の写真には、「海外製造」の文字もあります。
無一物は安全ですか?
安全かどうかの判定は、この記事ではしていません。商品ページから分かるのは原材料名と内容成分の書き方までで、回収とお詫びについては、はごろもフーズのニュースリリース(2013年1月からの709件)とFAMICの注意喚起(91件)の2つを数えた範囲で、無一物の名前は挙がっていませんでした。気になるときは、袋の裏の表示と2つの一覧を合わせて見てください。
まとめと、パウチの裏で1語の欄から区分と与え方へたどる3ステップ
ここまでの章で確かめたことを、下の枠の中に7行で並べ直します。
無一物の33品で確かめた7つのこと
- 代表のまぐろ40gの原材料名は「まぐろ」の1語
- 33品では1語の欄が20品、2つ目に寒天・米粉・鶏なんこつが来る欄が13品
- キャッチの天然水は、原材料名の行に水の語として出てこない
- 内容成分は9項目が基本で、「以上」「以下」付きは5つ
- 45枚の商品ページでは、区分と与え方の行が見つからない
- 表示は売り場の袋そのものに書き、7個パックでもそれぞれの表示が読めるようにする決まり
- 数えた2つの一覧に、無一物の回収やお詫びの知らせはない
パウチを裏返したら、まず原材料名の行がページと同じ1語かどうかだけ見てみましょう。
愛猫のパウチで確かめる3つの順番
袋の裏では次の3つをこの順で見ていくと迷いません。
確かめること
商品ページと同じ素材名(まぐろなら「まぐろ」の1語)で終わるか、ほかの語が並んでいるか
総合栄養食・一般食・間食などの語が、どの行に書かれているか
1日にあげる量と回数
1語の欄のあとに区分と与え方を読めば、パウチの使い方を決められます。
袋の裏から分かるのは作り手が書いた範囲までで、食べるかどうかは愛猫の様子を見るしかありません。次に売り場で無一物を手に取ったら、あなたもページで見つからなかった区分の語と与え方が、裏のどの行にあるかを確かめてみてください。
開いたページと確認日
- はごろもフーズ:無一物33品・にゃんチュラル12品の商品詳細、猫用とシリーズ別の一覧、ブランドサイト(現行・旧版)、商品のこだわり、無一物の説明ページ、新商品・販売終了商品、製品Q&Aほか(次の行の企業サイト3枚を含めて計68枚)
- はごろもフーズの企業サイト:ニュースリリース709件の一覧と、表題に回収やお詫びが入る9件の本文(PDF)、会社概要、沿革
- ペットフード公正取引協議会:公正競争規約に基づく必要表示事項、ペットフード安全法に基づく必要表示事項、表示の基礎知識(02・03・04・07・08・09)、表示に関するQ&A、会員一覧ほか(計14枚)
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)の「事業者のみなさまへの注意喚起」
- グランツ公式:チキン&サーモン・チキン・サーモンの原料・成分一覧と、よくあるご質問(区分・原産国)
- パウチや缶は手元になく、読んだのは画面に出た文字と写真に写った袋の表だけ
- 確認日:ページ・写真・2つの一覧とも2026年9月27日