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猫砂の種類と特徴|鉱物・紙・おから・木の重さと捨て方、猫の好み

猫砂の種類と特徴|鉱物・紙・おから・木の重さと捨て方、猫の好み

猫砂を選ぼうとしたら、鉱物・紙・おから・木と種類が多くて違いが分からない。

重さや固まり方、捨てやすさ、猫が嫌がらないかを比べてから決めたい。

猫砂は、原料によって重さも固まり方も捨て方も変わります。さらに、猫にも好みがあることが分かってきました。

この記事では、ライオンペットなどメーカーの製品ページと、猫砂の好みを調べた論文をもとに、主な4種類の違いを並べました。

この記事でわかること

  • 鉱物系は5Lで約3.9kgと重く、紙系は10Lで約2.8kgと軽い
  • トイレに流せるのは、一部の紙系・おから系など「流せる」と書かれた商品だけ
  • 猫46匹の試験では、固まる鉱物系の砂に排泄した回数が全体の約54%
  • 種類を変えるときは、6日ほどかけて少しずつ混ぜる方法が試されている
  • 数粒食べても影響はほとんどない、とメーカー。多く食べたときは獣医師へ

【結論】猫砂は「重さ・固まり方・捨て方・猫の好み」で選ぶ

先に、4種類の違いをひとことでまとめます。

  • 鉱物系:がっちり固まる。重い。トイレには流せない
  • 紙系:軽い。商品によってはトイレに流せる
  • おから系:軽め。トイレに流せる商品がある。虫がつかないよう保管に注意
  • 木系:細い円柱のペレット。固まらず、二層式トイレで使う商品が多い

どれが一番というより、猫が使ってくれるか、家で扱いやすいかの両方で決めるのが近道です。あなたの家では、どちらを優先したいでしょうか。

猫砂4種類の特徴【メーカーの表示で比較】

ライオンペットの鉱物・紙・おからの猫砂と、杉のチカラの木の猫砂について、製品ページから原料・重さ・流せるかどうかを写しました。

種類商品の例表示の原料容量と重さトイレに流す
鉱物系ニオイをとる砂ベントナイト、消臭・抗菌剤5L・3,930g流さない
紙系ニオイをとる紙の猫砂再生パルプ、高分子吸収材、銅系消臭抗菌剤10L・2,820g条件つきで流せる
紙系(色が変わる)お茶でニオイをとる砂再生パルプ、紙粉、高分子吸収材、茶葉など7L・1,980g流さない
おから系ニオイをとるおから砂おから、デンプン、再生パルプ、香料5L・2,150g条件つきで流せる
木系杉にゃん(杉のチカラ)国産杉100%(凝固剤なし)―記載なし

ライオンペット株式会社・杉のチカラ株式会社の製品ページの表示です。「―」は重さの表示がない欄です。

上の表は各社の公式サイトに書かれている表示をそのまま並べたもので、優劣を付けたものではありません。

同じ5Lでも、鉱物系の3,930gに対しておから系は2,150gです。重さはほぼ2倍の差があります。

鉱物系:がっちり固まるが、重い

ベントナイトを原料にした鉱物系の猫砂
鉱物系の猫砂

鉱物系の主な原料はベントナイトという粘土です。尿を吸うとかたまりになり、取り除きやすいのが特長です。ライオンペットは、固まる力と消臭を重視するならこのタイプを挙げています。

ベントナイトは、動物の飼料の添加物や人の食品添加物(製造用剤)としても認められている、とメーカーは説明しています。トイレに流すと詰まるので、ごみとして出すのが決まりです。

重いぶん、買って帰るときや補充するときは負担になります。同じシリーズの軽量タイプは、トウモロコシを混ぜて5Lで2,250gです。

紙系:軽く、流せる商品もある

紙を原料にした猫砂の粒
紙系の猫砂

紙系は再生パルプが主な原料で、尿を吸って固まるよう高分子吸収材が入っている商品もあります。10Lで2,820gと、量のわりに軽いのが特長です。

「お茶でニオイをとる砂」は、尿で濡れると緑色に変わる紙系です。汚れた場所が見つけやすくなります。

「ニオイをとる紙の猫砂」はトイレに流せるタイプですが、流すのは固まり1個ずつで、浄化槽の家では流さないなどの条件があります。

おから系:流せる商品が多いが、保管に注意

おからを原料にした猫砂の粒
おから系の猫砂

おから系は、豆腐を作るときに出るおからが原料です。ライオンペットの「ニオイをとるおから砂」はトイレに流せるタイプで、後始末を簡単にしたい人向けとされています。

食品の原料なので、虫がつく可能性があります。トイレの砂は定期的に替え、袋の口はしっかり閉じるよう案内されていました。原料の色の違いで、砂の色がクリーム色から灰色までばらつくこともあるそうです。

木系:ペレット状で、システムトイレ向けが多い

木を原料にした猫砂の粒
木系の猫砂

木系は、木を細い円柱状に固めた「ペレット」が多い種類です。杉のチカラの「杉にゃん」は国産杉100%で、凝固剤を使っていない固まらないタイプでした。

大粒タイプ(直径0.6cm・長さ1.0〜2.5cm)は二層式のシステムトイレ向け、小粒タイプ(長さ0.6〜1.0cm)は箱型トイレ向けです。小粒は網から落ちるので、システムトイレには向かないと書かれています。

ほかにもある原料:えんどう豆、竹とハーブなど

4種類のほかにも、えんどう豆やトウモロコシ、竹とハーブ、シリカゲルなどを原料にした猫砂があります。竹とハーブの砂は、プーキャットの原材料と使い方で詳しく見ています。

わが家では3匹のトイレで、2cmくらいの深さの砂を月に15〜20L使います。量が多いぶん、1袋の重さの差は毎月の買い物で効いてきます。

猫はどの砂を好む?研究で分かっていること

飼い主の都合だけでなく、猫が使ってくれるかどうかも大切です。あなたの猫は、いまの砂を気に入っているでしょうか。猫砂の好みを調べた研究を見てみましょう。

猫46匹の試験:固まる鉱物系に排泄した回数が約54%

ライオンペットの研究者らが、猫カフェの成猫46匹に、固まる鉱物系・木系・紙系の3種類の砂を並べて使わせた試験があります(日本獣医学会誌, 2025年)。

  • 鉱物系:258回(全体の54.2%)
  • 木系:152回(31.9%)
  • 紙系:66回(13.9%)

同じ研究で、猫は横幅50cm以上のトイレを好み、好みの容器と砂を組み合わせると、粗相などが減ったとも報告されています。

ただし、試験はライオンペットの研究者によるもので、使った砂も同社の製品です。木系は市販されていない試作品でした。猫によって好みは違うので、あくまで傾向として見ておきましょう。

切り替えは、混ぜながら1週間弱で

成猫16匹で、鉱物系から植物系の砂へ6日かけて少しずつ置きかえた試験では、排尿・排便・砂かけの回数は変わりませんでした(Animals, 2022年)。

移行中は、においをかぐ回数が増えたそうです。猫は新しい砂をよく確かめている、ということでしょう。急に全部を替えず、いまの砂に混ぜながら割合を増やしていくのが安心です。トイレを使わない日が続くようなら、前の砂に戻して様子を見ましょう。

猫ごとに性格がばらばらなので、新しい砂を気に入るまでの早さもそれぞれだと考えています。

イタリアの3,106匹:固まる砂を毎日すくう家が多い

イタリアの飼い主へのアンケートでは、カバー付きのトイレに固まる砂を入れ、毎日すくって、週に1回全部を替える家が多いという結果でした(Animals, 2023年)。トイレ以外で排泄したことがある猫は16.7%でした。

食べてしまったとき・粉が気になるとき

猫砂は食べ物ではありません。それでも、口に入ったり粉を吸い込んだりするのは心配ですよね。

数粒なら影響はほとんどない、とメーカー

ライオンペットは、猫砂の原料(ベントナイト・紙など)は数粒程度なら消化吸収されずに出てくるので、体調への影響はほとんどないと答えています。そのうえで、食べないように管理し、体調に不安があれば獣医師に相談するよう書いていました。

食べる癖があるときの原因と対策は、猫が砂を食べるときの原因と対処にまとめています。

粉は「換気」で減らす

ライオンペットは、自社の鉱物系の砂の粉の量を測り、人の職場の許容濃度などを下回っていたと説明しています。ただ、ぜんそくや呼吸器の持病がある人や猫は、交換のときに粉に注意して十分に換気するよう添えていました。

海外では、ベントナイトの猫砂の粉に18年さらされた人の肺の病気が1例報告されています(2022年)。全部を替えるときは窓を開け、袋を高く持ち上げないだけでも、舞う粉は減らせます。

捨て方・量・収納も合わせて考える

種類を決めたら、捨て方や置き場所も確かめておきましょう。買ってから「この街では燃えないごみだった」と気づくと、出す日も手間も変わってしまいます。

砂を表示で選ぶ考え方は、ごはん選びにもそのまま使えます。割合つきの原材料欄の例はチキン&サーモンの袋の裏を読んだ例、市販品は原材料の並びで見直した市販の18袋と表示を読んで見送った袋の話で書いています。

猫砂の種類でよくある質問

Q1. いちばん軽い猫砂はどれですか?

ライオンペットの製品ページでは、紙系の「ニオイをとる紙の猫砂」が10Lで2,820g、鉱物系の「ニオイをとる砂」は5Lで3,930gでした。量あたりでは紙系がいちばん軽い部類です。

Q2. どの種類でもトイレに流せますか?

流せるのは「トイレに流せる」と書かれた商品だけで、鉱物系は流せません。流せる商品でも、家が浄化槽なら流さず、住んでいる自治体の案内にも従ってください。

Q3. 猫砂の種類を急に変えても大丈夫ですか?

いまの砂に新しい砂を混ぜ、6日ほどかけて割合を増やした試験では、排泄の回数は変わりませんでした。急に全部替えるより、少しずつ替えるのがおすすめです。

Q4. 猫に人気なのはどの種類ですか?

メーカーの研究者による猫46匹の試験では、固まる鉱物系に排泄した回数が全体の54.2%でした。ただし猫ごとに好みは違うので、使ってくれるかを見て決めてください。

まとめ:猫砂は「猫が使ってくれて、家で扱いやすい」種類を

選ぶときに見る点を、もう一度5つに並べます。

この記事のまとめ

  • 鉱物系はよく固まるが重い。紙系・おから系は軽め
  • トイレに流せるのは「流せる」と表示された商品だけ
  • 木系はペレット状で、システムトイレ向けの固まらない商品が多い
  • 猫46匹の試験では固まる鉱物系が人気。ただし好みは猫ごとに違う
  • 替えるときは少しずつ混ぜ、粉が気になるときは換気する

まずはいまの砂と同じ種類から重さや捨て方を比べると、失敗が少なくなります。

猫のごはん選びで迷ったら、300種類を超えるフードの採点ページもあわせてどうぞ。

この記事で確かめた公式ページと論文

  • ライオンペット株式会社の猫砂の製品ページ(鉱物・紙・おから)、よくあるご質問(猫用トイレ Q1〜Q9)、2020年4月8日のプレスリリース
  • 杉のチカラ株式会社「オーガニック猫砂 杉にゃん」
  • Iwabuchi-Inoue Y ほか. J Vet Med Sci 87(6):614-620, 2025.(ライオンペット株式会社の研究者による)
  • Frayne J ほか. Animals 12(8):946, 2022./Tateo A ほか. Animals 13(14):2382, 2023.
  • Hubska J ほか. Int J Environ Res Public Health 19(19):12921, 2022.

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