猫は大切な家族の一員です。そんな大切な愛猫が逃げてしまったとしたら・・・、考えるだけで心が痛みます。しかしどうやって探したらいいかはなかなか難しいと思います。
猫は運動能力に優れているため、いろんな場所へと行ってしまうように思われるかもしれませんが、室内飼いしか経験したことがない猫は、あまり遠くには行きません。
野良猫の縄張りや通り道が近くにあるなら、なおさらその近くには行きたがりません。
探し方のポイントとしては、まず「痕跡を探す」ことから始まります。痕跡を探したら次に「存在を確認」します。そして存在の確認ができたら、「捕まえる」ことをします。
詳細についてはこの記事の中で解説しているので、ぜひ最後まで読んでもらって猫の探す際の参考にしてもらえたら幸いです。
マタタビに関する情報は、【マタタビの使用方法と注意点】猫の脱走にはマタタビを焚くと効果あり!?で詳しく解説しています。
脱走した猫の探し方の3つの手順
探すときには3つの手順で探します。
ステップ①:愛猫の痕跡を探す
脱走してしまった時は、猫が行きそうな場所をくまなく探しながら、痕跡を探すことから始めます。
痕跡とは猫が通ってこすり付けた時に残す可能性がある「毛」、おしっこやうんちなどの「排泄物の後」が有力な痕跡になります。排泄物がおしっこの場合は乾いてもにおいが残ることがあるため、においにも注意を払いながら痕跡を探します。
ステップ②:カメラで存在を確認する
痕跡の確認ができたら、次にその痕跡が自分の飼っている猫の物かを確認します。
その方法とはトレイルカメラと言われる「センサーカメラ」を使用します。センサーカメラは自動で動きに反応して撮影してくれるため、ついていなくても撮影をしてくれます。
注意点はその場にカメラを置いていくため、拾われてしまう可能性があります。もし設置する場所が近隣の家の敷地の中であれば話をして、協力してもらえるようにしてください。
きっと話をすれば理解して協力をしてくれるはずです。
センサーカメラ(トレイルカメラ)はレンタルもしている
カメラを自分で用意できない場合は、ペット探偵が行っているレンタルサービスがおすすめです。
カメラのみの場合は「5500円(税込・送料お客様負担)」となっています。
自分で購入する場合は「防水機能」「夜間撮影」対応カメラを用意する
猫の存在を確認するカメラは屋外に置いておくための「防水機能」と夜間でも撮影可能な「夜間対応」カメラを用意するようにしてください。
そのほかにも「動体検知」機能はもちろんのこと、「配線不要」「その場で確認できる」機能がついていると扱いやすいため、対応商品を選ぶようにしてください。
特におすすめはないので自分で選んでもらっていいのですが、探すのが面倒な方のために対応商品を紹介しておきます。※ネットショップなので常にあるとは限りません。
ステップ③:手でまたは捕獲機で捕まえる
カメラで愛猫の姿が確認できたらあとは捕まえるだけになります。
逃げない場合は驚かせないようにしながら手で捕まえる
捕まえ方の方法は逃げない猫であれば好きなおやつやごはん、マタタビの粉などを用意して近づいていき、驚かせないように呼びかけながらそっと捕まえます。
普段からキャリーバッグを嫌がっていなければ、そのまま持って行っても大丈夫ですが、中にはキャリーバッグが苦手な猫もいるのでその場合は何も持たずにキャリーバッグを近くにおいて、見せないように近づくようにしてください。
警戒心が強い場合は「捕獲機」を用意する
逃げてしまう場合は捕獲機を用意して、愛猫が通りそうな場所に捕獲機をセットしておいて、猫の方から入ってもらうようにします。
設置する場所が他人の家の場合は、事情を説明してから設置するようにしてください。中には嫌がる方もいるかもしれませんが、きっとお願いすれば理解してくれるはずです。
もし理解してもらえない場合は、「このままではあなたの家の周りにおしっこやうんちをしたり、ごみを漁ったりするかもしれません」と相手のプラスになるポイントを説明してみてください。
捕獲機のレンタルを行っているのは「保健所」「愛護センター」など多数ある
捕獲機はレンタルを行っている施設などがあります。一例としては「保健所」「動物愛護センター」「動物病院」「ペットショップ」「ボランティア団体」「ペット探偵」などがあります。
自分の住んでいる地名とそれぞれの施設の名前を検索すると近くの施設名が出てくるので、その施設の連絡先に連絡をしてレンタルの有無を確認するようにしてください。
一部代表的な施設を載せておきます。
自分で探すときはポスターを活用して近隣の敷地を探す
近所の敷地を探す
家の周りで見つけられなかった場合は近隣の家の敷地まで範囲を増やします。
その時のポイントは、
「可能であればできるだけ近隣の全ての家に知らせる」
このことが重要です。猫は遠くに行く確率は低いです(完全室内飼いの場合)。できるだけ多くの人の目撃情報がほしいとこなので近隣の家全ての家に知らせましょう。
この時に準備したいのが「迷子チラシ」になります。
迷子チラシで協力を依頼・回覧板もお願いする
近隣の住民がひとが普段から仲良く知ってる方であれば、一声かけるだけでいいですが、そうでない場合はお願いをしなければなりません。
そのときにあると便利なのが「迷子チラシ」です。この「迷子チラシ」を配りながら、実際にあって敷地の捜索をお願いするのです。
そうすればきっと協力をしてくれるでしょう。
そして迷子チラシで特に重要なのが、
猫の写真(容姿)
です。
地域に野良猫がいる場合などは、似た猫がたくさんいたりします。できるだけたくさんの情報が載っているチラシを用意したいところです。
例えば「前からの写真」「横からの写真」「後ろからの写真」など、できるだけの特徴を載せたほうが、より目撃情報も集まりやすくなります。
回覧板などのお願いもするとより効果があると思います。班長さんや担当の方にお願いしましょう。あとは、近隣に子供がいれば、子供たちにも直接伝えておけばより見つかる可能性は高くなるので伝えておきましょう。
迷子チラシ・迷子ポスターの作成方法は後記してあります。
警察にも連絡
それでも見つからない場合は念のため、警察にも連絡を入れておきましょう。
これは警察に探してもらうのが目的ではなく、「迷子猫の情報」や「保護猫の情報」が入ってきている可能性があるからです。
そういった「保護された猫」は動物愛護センターなどで保護されている可能性も有るので、近隣で発見できなかった時は、警察や保護センターなどにも連絡を入れておくことをおすすめします。
ポスターを作成し張り付ける
近隣で発見できなかった時は、ポスターの貼り付けも有効です。
近隣で発見できなかった時は、猫が遠くへ行ってしまって帰ってこれなくなっている可能性があります。そういったことも想定して、ポスターを作成して貼り付けていきます。
ポスターの貼り付けは無断ではできない
注意することはポスターを張り付けるときは、必ず張り付ける先の方に連絡を入れましょう。
お店の場合はその店の担当者の方に必ず相談してください。勝手に張り付けると処罰される場合があります。
「チラシ」「ポスター」などを無断で貼ると、法律・条例違反になります
夢中になって探しているとついうっかりなんてことがあるかもしれません。
気を付けるようにしてください。
ポスターのテンプレートはここから↓作成できます。
チラシ・ポスターを自分で作るときのポイント
ポスターを自分で作成するときは以下の点に注意して作成してください。
- 写真を載せる
- 猫の名前を載せる
- 目立つ色を使う
- 連絡先の電話番号を載せる
- メールアドレスも載せる
- いなくなった場所を載せる
- ラミネートする(防水対策)
- 特徴があれば載せる
- 気持ちを込めて書く!!
写真についてはカラーがいいです。模様などの色合いなどがわかりやすいです。名前は呼んでくれる人がいるかもしれないので載せておきたいです。
できれば防水対策もしてください。雨、雪などで破損してしまう場合があります。使う色は目立つ色で。
特徴があれば(首輪をしている、甘えん坊、人懐っこいなど)載せる。メールアドレスも載せたほうがいいです。中には電話をするのが苦手な方もいるので、メールアドレスも載せて下さい。
そして、とにかく気持ちを込めて書く!!気持ち自体を載せても構いません(私の全てです!!どうかご協力をお願いしますなど)。
プリンターがなければコンビニ、ネットなどでできます
家にプリンターがなければコンビニなどにあるのでそちらを活用してください。
セブンイレブンでのプリント方法
① ネットで"netprint"にアクセスする
アクセスはこちら⇒net print
② 今すぐファイル登録をクリック
③ 普通紙にプリントを選択
④ PDFで登録してあるエクセルファイルを「アップロードするファイルをドロップ」欄にドラッグする
エクセルでのPDFでの登録方法は後記してあります。
⑤ 成功するとその下にファイル名が表示されるので確認。OKなら一番下の登録するボタンを押す。
⑥ この画面が出れば予約は終了です。
⑦ 下記の部分に予約したファイル名とプリント予約番号が表示されます。
店頭でのプリントの流れ
① セブン‐イレブンのマルチコピー機のメニュー画面上で「プリント」を選択。
② 「ネットプリント」を選択。
③ 画面上の案内に従って、上記にある控えて置いた8桁のプリント予約番号をタッチパネルで入力する。
入力後、右下の「確認」を押すとファイルのダウンロードが始まります。
④ ダウンロードが終了するとファイル内容のプレビューが表示されたら、画像の内容とプリント料金を確認、好みの設定に変更して「これで決定」を押す
エクセルで作成した場合は登録の際にPDFファイルとして保存する必要があります。
エクセルのPDFでの保存方法
① ファイルをクリック
② 名前を付けて保存を選択
③ 保存形式をクリック
④ PDFを選択
⑤ PDFに変わったこと確認し、保存する
これで完了です。
迷子猫掲示板に登録・検索をする
迷子猫・保護猫の掲示板に登録をする。
このサイトはすべてのサービスを無料で行えます。
自分の住んでいる地域に登録をしてください。
糸井重里氏、企画・監修「ドコノコ」の紹介
糸井重里氏が企画・監修したアプリ「ドコノコ」というものがあります。
このアプリは自分の飼っている犬や猫の投稿ができます。また旅先で見かけた猫や犬などもコメントと共に投稿もできます。外出先であなたの目の前にいる猫のことも載っているかもしれません。
このアプリを通じて世界中の猫が知り合いになっていくという「ドコノコ」の機能の中で迷子猫を探すときに役立つ、近くの人に連絡が行く機能があります。この機能を使えば愛猫を探すときに役に立つかもしれませんので興味があれば活用してみてください。
迷子猫探しのマニュアルも載っている
ドコノコの紹介ページの中に迷子猫探しに役立つペットレスキュー監修「迷子猫探しマニュアル」があります。
このマニュアルは迷子猫探しのプロである「ペット探偵 ペットレスキュー」が作成したものです。
迷子猫探しのプロが作成したマニュアルなので内容は間違いないと思います。探し方がわからない方や、探したけどどうしても見つからない時は参考にしてみてください。