グレインフリーなら、猫の体に合っている気がする。
でも、穀物の代わりに何が入っているのかは、よく知らない。
グレインフリーは「穀物を使っていない」という意味の言葉です。炭水化物が少ない、アレルギーが起きにくい、という約束ではありません。
編集部は、グレインフリーのドライ8品の原材料と保証成分を、各社の公式サイトで1品ずつ確かめました。穀物の代わりに入っている原料と、保証成分から計算した炭水化物の目安を並べています。
では、あなたがグレインフリーの袋を選ぶとき、袋の裏のどこを見ればいいのでしょうか。
結論を先に知りたい方は、下の5行にまとめています。
この記事でわかること
- グレインフリーは「穀物不使用」という意味。代わりに豆やいもが入る
- グランツとの比較(グレインフリー8品の中で、原材料の先頭と炭水化物の目安を同じ欄で並べます)
- 推定の炭水化物は、同じグレインフリーでも水分を除いて約19〜45%と幅がある
- 8品中7品は原材料の1番目が肉か魚。1品は1番目がポテト
- 猫の食物アレルギーで多く報告された食材は、牛肉・魚・鶏肉(2016年の文献評価)
グレインフリーの袋を探しているなら、穀物を使わないグランツも並べてみてください。
うちの子が食べるかどうかは、表示からは分かりません。だからこそ、分かるところは先に確かめておく。
グランツは原材料の先頭から「脱水チキン 24.5%」「フレッシュチキン 15.0%」のように、個別名に割合を添えて公開しています。先頭に並ぶ原材料がどれだけ入っているかを、買う前に公式ページで確かめられます。
穀物は不使用。人工の保存料・着色料・香料も使っていないと公式に記載があります。
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【結論】グレインフリーは「穀物を使っていない」という意味だけ

グレインフリーかどうかは、袋を選ぶときの入口にすぎません。公式の原材料欄を並べて分かったことを、3つにまとめました。
- 穀物の代わりに、じゃがいも・さつまいも・エンドウ豆・レンズ豆などが入っている
- 推定の炭水化物は、水分を除いて約18.9%から約44.5%まで、品によって2倍以上違う
- 原材料の1番目は、8品中7品が肉か魚だった
グレインフリーの文字より、原材料の先頭と炭水化物の目安を見るほうが、袋の中身に近づけます。
グレインフリーとは?穀物の代わりに豆やいもが入る

グレインは英語で「穀物」のことです。キャットフードでグレインフリーというときは、小麦・とうもろこし・米・大麦・オーツなど、主にイネ科の穀物を使っていないことを指します。
代わりに入る原料は、豆といも
穀物を使わない代わりに、ドライフードの形を作ったりエネルギー源にしたりする原料が入ります。公式の原材料欄でよく見かけたのは、次の原料です。
- いも類:じゃがいも(ポテト)、さつまいも、タピオカ(キャッサバ)
- 豆類:エンドウ豆、レンズ豆、ヒヨコ豆、ピント豆
豆やいもにも炭水化物は含まれます。穀物がないことと、炭水化物が少ないことは別の話です。
グルテンフリーや低炭水化物とは違う
- グレインフリー:穀物を使っていない
- グルテンフリー:小麦などに含まれるグルテンを含まない(米やとうもろこしは使うことがある)
- 低炭水化物:炭水化物そのものが少ない
3つは似た言葉ですが、見ているものが違います。炭水化物の量を知りたいときは、次の章のように保証成分から計算するのが確かです。
【公式で確認】グレインフリーのドライ8品の原材料と炭水化物

グレインフリーの袋は、どれも同じような中身なのでしょうか。当サイトのランキングで扱っているグレインフリーのドライから8品を選び、公式サイトの原材料と保証成分を並べました(2026年9月30日確認)。
| 商品 | 原材料の1番目 | 穀物の代わりに入る主な原料 | 推定炭水化物(水分を除く) |
|---|---|---|---|
| カナガンキャットフード チキン | 乾燥チキン35.5% | サツマイモ、ジャガイモ | 約29.7% |
| グランツ チキン&サーモン | 脱水チキン 24.5% | さつまいも、じゃがいも、エンドウ豆 | 約28.9% |
| アランズナチュラルキャットフード チキン&ターキー | チキン&ターキー70%(乾燥チキン35%…) | ジャガイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ヒヨコ豆 | 約29.4% |
| ロニーキャットフード チキン | 肉類(脱水鶏肉29%…) | エンドウ豆、ジャガイモ | 約25.8% |
| オリジン フィット&トリムキャット | 新鮮鶏肉 (20%) | レンズ豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆、ピント豆 | 約18.9% |
| アカナ ワイルドプレイリーキャットレシピ | 新鮮鶏肉 (11%) | ピント豆、エンドウ豆、レンズ豆、ヒヨコ豆 | 約25.6% |
| モグニャンキャットフード | 白身魚65% | タピオカ、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク | 約44.5% |
| ハッピーキャット ファーム ダック | ポテト* | ポテト、えんどう豆フレーク | 約35.7% |
※出典:各社公式サイトの商品ページ(2026年9月30日)。推定炭水化物は、100から5つの保証成分を引いて水分を除いた値に直した目安です。
上の表は各社の公式サイトに書かれている表示をそのまま並べたもので、優劣を付けたものではありません。
原材料の1番目:8品中7品が肉か魚
1番目は、乾燥チキンや脱水チキン、生鴨肉、白身魚など、7品が肉か魚でした。ハッピーキャット ファーム ダックだけは1番目がポテトで、2番目がダックプロテイン(20%)です。
原材料欄は使った量の多い順に書く決まりです。グレインフリーでも1番目がいもの袋はあると覚えておくと、袋の見え方が変わります。
原材料の先頭が穀類ばかりの袋は、かさましに見えるので、うちでは手に取りません。
穀物の代わりに入っている原料
8品とも、いもか豆のどちらか、または両方が入っています。カナガンとモグニャンはいも類、オリジンとアカナはレンズ豆やエンドウ豆などの豆類が中心で、グランツ・アランズ・ロニーには両方が入っていました。
いもや豆が何番目に来るかも、袋ごとに違いました。モグニャンは2番目がタピオカ、3番目がジャガイモで、1番目の白身魚65%のすぐあとに続く並びです。
推定の炭水化物は約19〜45%と幅がある
袋には炭水化物の欄がないので、100からたんぱく質・脂質・粗繊維・灰分・水分を引いて出し、水分を除いた値(DM)に直しています。保証成分の「以上」「以下」から出した値なので、あくまで目安です。
いちばん少なかったのはオリジン フィット&トリムキャットの約18.9%、いちばん多かったのはモグニャンの約44.5%でした。同じグレインフリーでも、炭水化物の目安は2倍以上違います。
ピュリナ ワンのグレインフリー チキンも、原材料に「えんどう豆でんぷん」「キャッサバ粉」が入っています。穀物の代わりの原料が、炭水化物のもとになっているわけです。
炭水化物が気になるなら、グレインフリーの文字より、この計算のほうが頼りになります。
ほかのフードの炭水化物の目安や採点は、原材料と成分を100点満点で採点したランキングでも見られます。
グレインフリーのメリットとデメリット:表示から言えること

グレインフリーを選ぶと、何が変わるのでしょうか。体への働きではなく、表示から言えることだけを並べます。
メリット
- 穀物を避けたいときに、原材料欄の穀物を一つずつ探さなくても選べる
- 原材料の先頭が肉や魚の袋が多い(8品中7品)
デメリット
- 炭水化物が少ないとは限らない(約19〜45%と幅がある)
- 豆やいもが上位に来る袋がある
- 「グレインフリー=アレルギーの心配がない」ではない
3つ目のアレルギーについては、次の報告を見ておきましょう。
猫の食物アレルギーで多く報告された食材:文献評価
ドイツ・アメリカ・フランスの獣医師が2016年にまとめた文献評価があります。それまでに発表された研究を集めて評価したもので、猫の皮膚に出る食物有害反応を扱っています(BMC Veterinary Research 12巻)。
報告の中で多かった食材は牛肉18%、魚17%、鶏肉5%で、小麦・とうもろこし・乳製品はそれぞれ4%でした。
論文自身も、試験のやり方がそろっていないなどの限界を挙げています。穀物だけが原因になるわけではないので、アレルギーが疑われるときは、フードを替える前に動物病院で相談しましょう。
療法食も使ってきた経験から、症状があるときのフードは動物病院で相談して決めるのが先だと思います。
グレインフリーキャットフードの選び方:袋の裏の4か所

グレインフリーの袋を手に取ったら、次の4か所を順に見てみましょう。
1. 区分が「総合栄養食」か
あなたの猫の主食にするなら、区分が総合栄養食かを最初に確かめます。おやつや一般食は、それだけで必要な栄養がそろうようには作られていません。
2. 原材料の1番目と2番目
1番目と2番目に肉や魚があるか、%まで書かれているかを見ます。グレインフリーでも、いもが1番目に来る袋がありました。
3. 代わりの原料と炭水化物の目安
豆やいもが何番目に来るかを見て、気になるときは保証成分から炭水化物の目安を計算しましょう。袋の数字だけでできるので、店頭でも確かめられます。
4. 着色料と酸化防止剤
着色料や合成の酸化防止剤は、原材料欄の後ろのほうに書かれています。合成の酸化防止剤の一部は、ペットフード安全法で猫用の上限量が決められていて、その範囲で使われています。
合成の酸化防止剤の名前を見つけると、うちでは少し不安になります。
原材料欄の読み方は、「食べてはいけない」と言われるフード18品の表示を確かめた記事と、市販の袋を先頭から読み比べた記事にもまとめています。
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公式サイトで初回980円の中身を見る→ \ 回数の約束なし・休止と解約ができます / グランツ チキン&サーモン味の原材料は「脱水チキン 24.5%」から始まります。穀物は使っていないと公式に記載があります。
グレインフリーの中で見比べるなら:グランツの原材料欄

グランツは、3つの味とも穀物を使っていないと公式に記載のあるドライです。チキン&サーモン味の原材料は、脱水チキンが24.5%、フレッシュチキンが15.0%と先頭から割合が書かれています。
穀物の代わりに入っているのは、さつまいも・じゃがいも・エンドウ豆です。推定の炭水化物は、水分を除いて約28.9%で、8品の中ではまん中あたりでした。
グランツの初回セットに入っているもの

運営者は2024年6月にグランツの初回分を申し込み、箱の中の袋とサンプルを実際に開けています。味ごとの原材料と成分は、グランツの味ごとの原材料と成分を並べた記事にまとめました。
あなたが原材料の先頭に何がどれだけ入っているかを確かめたいなら、割合まで書かれた袋が見比べやすいでしょう。
ほかのグレインフリーの公式サイトは、カナガン、カナガンデンタル、アランズ、アカナ・オリジン、モグニャンから見られます。
\ 3つの味とも穀物不使用・全年齢用 /
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公式サイトで初回980円の中身を見る→ \ 回数の約束なし・休止と解約ができます / 原材料の先頭に割合が書かれています。代謝エネルギーはチキン&サーモン味で100gあたり367kcalです。
グレインフリーキャットフードのよくある質問

Q1. グレインフリーなら炭水化物は少ないですか?
少ないとは限りません。穀物の代わりにいもや豆が入るため、公式の保証成分から計算した目安は、8品で水分を除いて約18.9%から約44.5%まで幅がありました。
Q2. グレインフリーならアレルギーは起きませんか?
穀物以外の原料でも起きることがあります。2016年の文献評価では、猫で原因として多く報告されていたのは牛肉・魚・鶏肉でした。症状があるときは、フードを替える前に動物病院で相談してください。
Q3. エンドウ豆やレンズ豆は穀物ではないのですか?
キャットフードのグレインフリーでは、主にイネ科の穀物(小麦・とうもろこし・米など)を使っていないことを指します。豆類は穀物の代わりの原料として使われています。
Q4. 子猫やシニア猫にも使えますか?
袋に書かれた対象の年齢を確かめてください。全年齢用のもの、子猫用・シニア用に分かれているものがあります。
Q5. ピュリナ ワンにもグレインフリーはありますか?
あります。公式サイトにはチキンと白身魚の2つがあります。チキンの原材料には「えんどう豆でんぷん」「キャッサバ粉」が入っています。
まとめ:グレインフリーは入口。袋の裏の先頭と炭水化物で選ぶ

グレインフリーという言葉の中身が、少し見えてきたでしょうか。ここまでの話を、5つの点に絞っておきましょう。
この記事のまとめ
- グレインフリーは「穀物不使用」という意味で、代わりに豆やいもが入る
- 推定の炭水化物は、8品で水分を除いて約18.9〜44.5%と幅がある
- 8品中7品は原材料の1番目が肉か魚、1品はポテト
- 猫の食物アレルギーは、牛肉・魚・鶏肉でも起きると報告されている
- 選ぶときは、区分・先頭の2つ・炭水化物の目安・添加物の4か所を見る
決めきれないときは、2つの袋の原材料欄を先頭から見比べてみてください。
グレインフリーの文字は入口で、決め手は袋の裏の数字です。
ほかのフードの点数や採点の基準は、トップページのランキングにまとめています。
本記事の主な出典・参考資料
- 各社公式サイトの商品ページ(レティシアン:カナガン・モグニャン、アランズ公式、マッサンペットフーズ:ロニー、acana.net:オリジン・アカナ、ワールドプレミアム:ハッピーキャット、ネスレ日本:ピュリナ ワン)
- グランツ公式サイト(猫用ページ・よくあるご質問)
- Mueller RS, Olivry T, Prélaud P. Critically appraised topic on adverse food reactions of companion animals (2): common food allergen sources in dogs and cats. BMC Veterinary Research 12 (2016)
- 環境省 ペットフード安全法 基準規格等
- 運営者が購入したグランツの初回セット(2024年6月)
※公式サイトの数字は2026年9月30日に確認したものです。炭水化物の数字は、保証成分の約束の値から出した計算上の目安です。