多頭飼いのキャットフードの選び方と注意点、特徴

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コスパ重視は危険?多頭飼いにおすすめのキャットフードの特徴と選び方

多頭飼い時のキャットフード選びで最も重視するのは「コスパ」でしょうか?

しかしただ単に、思考停止のコスパ重視の考えでは、あまりお得になっていないかもしれません。

この記事では実体験をもとにした、多頭飼い時に欲しいキャットフードの特徴とその選び方を解説。併せて多頭飼い時の悩みから解決方法までを紹介しています。

猫くらし歴14年の経験をもとに、幸せな猫暮らしに必要な情報を発信中。

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【体験談】多頭飼いのキャットフードはいろんな悩みが存在する

喧嘩の様子:ステップに乗っている猫が下側にいる猫を叩いている

多頭飼いをしている人だけが分かる悩みがあります。

ここでは実際に多頭飼いをしてみての経験も取り入れながら、多頭飼い時によくある悩みについてまとめてみました。

① コストがかかる

なんと言ってもコストがかかります。

「商品の価格×猫の数」の食費が必ず必要になり、多頭飼いをしている多くの方が抱えている共通の悩みでしょう。

例えば一袋500円のフードと5000円のフードの場合は、商品の値段自体が10倍になり、飼っている猫の数が3匹であればさらに3倍で30倍、5匹であれば50倍と、とんでもなくかかります。

多頭飼いをしている方の、最大の悩みと言えます。

② 療法食を食べている猫がいると管理が大変

これは実際に使用してみての体験ですが、療法食の猫には通常のフードは与えられないため管理が大変です。

通常療法食を与えているということは、そのフードしか食べさせることしかできないため、他のフードを与えてしまうと病気の再発や、健康への影響が出てきてしまいます。

みなさんが何気なくやっている、好きな時間に好きなだけ食べれるようにする「置き餌」や、食べ残した時のフードも出しっぱなしにできません

確かに少量であればそこまでの心配はいりませんが、それが積み重なって…万が一のことが起きないとは言い切れないため、療法食の管理がとても大変になります。

③ 好みが違うと購入が別々

これはめんどくさがり屋の人が直面する悩みで、私もそれに該当します…。

同じフードを食べてくれれば何の問題もありませんが、猫によって好みが違うことが多く、猫の数だけキャットフードの種類を準備しなければなりません

魚好きな子には魚介系、肉好きな子には肉系の用意が必要で、メーカーが違うと同じ魚でも食べてくれなかったりするため、ある特定のメーカーで特定の種類の、その猫専用の商品を探さなければなりません。

ただ今の時代、ネットでの購入が簡単にできるようにはなっているため、前ほど気にはならないかもしれませんが、それでもめんどくさがり屋な人にとっては、大きな悩みの一つでしょう。

④ ごはんのときに間違った種類を与える

寝起きや疲れているときなど、ぼーっとして何となく与えていると、違う種類のフードを与えてしまうことがあります。

人間慣れてくると考えずに行動してしまうことがあり、ついうっかりなんてことが結構起きたりするものです。

一度出してしまったフードを袋に戻すのは、傷んでしまう原因になるため簡単には出来ず、まだ療法食を食べていない子で何でも食べてくれる場合は大丈夫ですが、そうでなかった場合は、そのまま放置して最悪処分なんてこともしばしば…。

多頭飼いに"最も"欲しいキャットフードの特徴はやっぱりコスパ?

多頭飼いをしている人共通の、最も欲しいキャットフードの特徴は「コスパ」ではないでしょうか。

愛猫のためにできるだけ良いキャットフードを用意したい…、だけど良いものは高い、これはキャットフードだけならず、すべての品物で当てはまることかもしれません。

一般社団法人ペットフード協会が実施した調査によると、飼うことが禁止されていることを除いて、猫を飼うことをためらっている最も多い要因が「費用が掛かるから」となっています。

年末ジャンボやロト7などの宝くじに当たった人であれば気にしなくてもいいですが、日本国民の99%の人は経験したことがないはず…。

多くの人が共通して感じている悩みでしょう。

そこでこの先では、少しでもお得に購入するためのヒントの一部を紹介しています。できるだけ良いものを安く購入するために役立ててください。

同じフードを食べてくれる場合は、大容量がお得になることが多い

内容量が3kgや5kg、10kgといった大容量になればなるほど、量に対しての価格が安くなることが多いです。

これはメーカーや商品によって違うので一概には言えませんが、原価や販売戦略などが影響しています。

実際の価格例を見てください。

ロイヤルカナンの商品「インドアキャット」

  • 400g   830円 ⇒ 2.07円/1g
  • 2kg  3,580円 ⇒ 1.79円/1g
  • 4kg  5,430円 ⇒ 1.35円/1g
  • 10kg 12,250円 ⇒ 1,22円/1g

※楽天市場のあるショップの値段

ロイヤルカナンのインドアキャットの価格では、400gで1gあたり2.07円に対して、10kgでは1.22円。

またショップによっては〇〇円以上は送料無料などもあるため、実質400gと10kgでは倍近くも違ってきています

下記はサイエンスダイエットの例です。

サイエンスダイエット「避妊去勢後」

  • 1.8kg 1,925円 ⇒ 1.06円/1g
  • 2.8kg 2.746円 ⇒ 0.98円/1g

※楽天市場のあるショップの値段

サイエンスダイエットにおいても同様な傾向。

やはり多くの場合は「大容量=お得」を言う図式が当てはまります。

ただし「大容量=お得」という決めつけによる先入観には注意が必要

大容量=お得という図式は、時には当てはまらないこともあるので注意が必要です。

Twitterで3.2万件を超える "いいね!" を記録した投稿によると、とあるアイスが業務用の2Lよりも、スーパーの1個売りが安かったなんてこともあるため、よく確認をする必要があります。

また洗剤や柔軟剤、漂白剤などの大容量詰め替えが最近では多く見かけるようになりましたが、実は価格は変わらないなんて実態もあります。

変わらないまでならまだしも、詰め替え用よりオリジナルのボトル入りの方が安いといった例もあるため、思考停止で「大容量=お得」という先入観には注意するようにしましょう。

※オリジナルボトル商品を購入してもらえれば、次から同じシリーズを愛用してもらえるという傾向からくる、オリジナルボトル商品を購入させる販売戦力によるもの

まだある多頭飼い時に欲しいキャットフードの特徴

① 同じメーカーに複数の種類があると、食べなくなった時に定期便の切り替えが楽

今購入している商品のメーカーに様々な味の種類があると、食べなくなった時や予備フードを探している場合に、「個人情報の登録」や「新たに探す手間」を省くことができ、切り替え時の工程が少なくて済む利点があります。

これは実際になってみないと分からないかもしれませんが、新しいフードを探すのは意外と面倒なもの。

探してみたのはいいけれど、購入しようとしたら一から登録しなおしといった手間もかかるため、可能であれば同じシリーズに複数の味があるの商品を選択することで、後で発生してしまう手間のリスクを軽減させることができます。

② 全年齢対応の種類があると、年齢ごとに切り替える手間がいらない

食べない時の切り替え以外にも、年齢による切り替えが手間になることがあります。

今与えている商品が年齢ごとに対象が分かれている商品だった場合は、成猫やシニア猫と言った年齢の変わり目にキャットフードも新しいものを与えなければなりません

基本的には同じ種類で年齢ごとに用意されていることが多いため、あまり心配はいりませんが、厳密に言えば年齢に応じた成分配合に変えていることから風味が少し変かってしまうことも…

敏感なねこちゃんであれば、少しの違いに戸惑い食べてくれなくなる場合も考えられます。

そんな時に重宝するのが全年齢対応のキャットフードです。

全年齢対応キャットフードであれば、子猫からシニア猫まで何も変えることなく与え続けることができ、愛猫にとっても大好きなフードをずーっと食べることができるため、飼い主さんにとっても猫にとってもどちらもうれしい仕様でしょう。

【大容量がお得な例】高価なキャットフードではあまりない

カナガンやモグニャンなどを始めとする、良質だけど高価なキャットフードは多頭飼い時には少し厳しい価格かもしれません。

また容量も1.5kgなど固定してある商品が多く、大容量による格安で手に入れることが困難です。

そんな中私が知っている商品の中では、比較的大容量でお得に手に入れることができるブラバンソンヌ などがあります。

良質な原材料を使用していながら2.5kgで初回半額の2,904円で購入できる商品で、このような例も中にはありますが、なかなか良質な商品を低価格で手に入れるのは難しいのかもしれません。

多頭飼いのキャットフードを与え方の注意点と解決策

多頭飼い時には、キャットフードを与えるときに少しばかりの注意したい点があります。

ここでは実際に多頭飼いをしている経験をもとに、注意点をまとめてみましたので与える際の参考にしてください。

① 食器を一つでまとめて与えたい場合は、食べれない子がいないか確認する

1つの食器ですべての猫に与えようとすると、猫の上下関係によって食べれない子や食べれる量が少ない子がどうしても出てきます。

私の猫もそうですが、関係性が下の猫は、上の猫が食べている間は近寄ることができずにいることが多く、また先に食べていたとしても関係性が上の猫が近づいてくると逃げ出してしまいます

療法食を与えている場合などは、特に注意が必要。

一つの食器で与える場合は、平等に食べさせるために場所を分けたりするなど、人間の介入が必ず必要です。

その上でしっかりと食べたことを確認するようにしてください。

複数の食器で量って場所も分けて与えられると確実

ケージなどを使用して場所を別にして、複数の食器で与えることをすると、確実に決まった量のフードを与えることができます。

私も実際にそうしていますが、そうすることで栄養不足や食べすぎによる健康被害も避けることができるため、「場所を分け、複数の食器で与える」ことが、一番のおすすめの方法です。

② 食べ残した場合はできるだけ出しっぱなしにしない

食べ残しがある場合も注意が必要です。

せっかく複数の食器で与えたとしても、猫によって食欲が違ったりして食べ残した時に出しっぱなしにしておくと、食欲のある猫がその残した分もペロッと食べてしまいます

すると結果的に食べすぎなどになってしまうこともあるため、食べ残した時は、他の猫が届かいない位置へ"しまう"ことを忘れないようにしてください。

③ 水飲み容器もできれば複数欲しい

猫にとって水はとても大切で、水を快適にストレスなく飲む環境が整っていないと、病気の原因となることがあります。

最低でも猫の数だけ用意して、できればさらに飲みやすい位置へもう一つ用意してあればなお安心。

猫の上下関係による水の摂取不足を防ぐことができます。

キャットフードだけではなく、水も同様に、快適に飲める環境を用意してあげるようにしましょう。

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