ハッピーキャットアトランティックサーモンの外観レビュー
まずはハッピーキャットアトランティックサーモンの外観を見ていきましょう。
シンプルで落ち着いた色合いのパッケージですが、海外向けっぽいデザインに見えます。
どんな中身となっているか楽しみになってきます。
裏面は日本語バーションの成分表がシールで貼られています。
シールなのが残念ですが、日本語バージョンパッケージも見てみたいところです。
側面はどうやら国別の言葉で成分が書かれているようです。
ちょっと見づらいので拡大!
「RU」「BY」とあるのでロシアとベラルーシ?でしょうか。
底面には「IT」「FR」とあります。
イタリアとフランス向けの表記のようです。
そしてこれが私たち「日本」向けのシール…です。
少し寂しい感じがしますが世界共通のパッケージのようで仕方ありません。
反対側は「ALL IN ONE」の文字。
オールインワンとはハッピーキャットのコンセプトで、愛猫の健康維持に欠かせない心臓ケア、尿路ケア、皮膚被毛ケア、免疫ケア、腸内環境ケアの5つの要素を網羅していることをいいます。
さすがペット先進国のドイツで作られているといったところです。
それではいよいよ中身を見ていきたいと思います。
開封!
ハサミで丁寧に開封をしました。
中身が傷つくといけないので・・・。
さっそく中身を・・・!?
ちょっ!? こらこら~
ハサミで開封したとたんに寝っていた愛猫がくんくんしにきました。
いい匂いがしたんですかね(*^-^*)
ちょっとこのままでは開封できないので場所を移動します。
それでは気を取り直して中身を見ていきます。
開けてみると魚介系の香ばしいにおいが漂ってきます。
色は一般的なキャットフードの茶褐色といったところです。
封をする仕組みはどうやら2本のデッパリを差し込むタイプのようです。
閉めてみた感じも特に違和感なく封をすることができました。
キブルの大きさを見ていきます。
キブル(粒)の大きさは小さめの8~9㎜程度でしょうか。
丸い形していて、食べやすそうな大きさです(ハッピーキャットシリーズではMサイズ)。
厚みには少しバラツキがあります。
粒の厚さはおおよそ一円玉の厚みの3~4倍程度の厚みで、標準的なキャットフードの厚みよりは厚めです。
猫によって食べにくい、あるいは食感が良いといった2つの評価に分かれそうな厚みをしています。
それではバッサリいきます!
キブルをバッサリ半分にしてみました。
空洞が少し目立ちますが、作るときの押し出す工程によるものでしょうか。
空洞があるため、厚みの割には食べやすいかもしれません。
さて続いては、成分評価について見ていきましょう!
ハッピーキャット アトランティックサーモンの成分評価!
ここではハッピーキャット アトランティックサーモンの成分を"6つの項目別"に評価した内容を紹介していきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
評価ランク | Sランク この順位は【全300商品】成分で徹底比較!猫用ドライフードおすすめランキング【安全安心な猫の餌は?】でも詳細に評価しています。 |
原材料 | |
タンパク質 | |
脂肪量 | |
炭水化物量 | |
結石リスク | |
添加物 | |
種類 | 主食 |
タイプ | ドライフード |
内容量 | 50g、300g、1.3kg、4kg |
対応年齢 | 成猫~ |
原産国 | ドイツ |
主原料 | ポルトリープロテイン、サーモンミール12% | A |
主原料のタンパク質 | 動物性 | A |
タンパク質(DM:乾物ベース) | 36.3% | A |
脂肪(DM) | 16.5% | B |
繊維(DM) | 3.3% | - |
灰分(DM) | 7.7% | - |
水分 | 9% | - |
炭水化物 | 33% | B |
タンパク質(/1000kcal) | 95.5g | 〇 |
脂肪(/1000kcal) | 43.4g | 〇 |
カルシウム・リンの量 | 1.15%・0.95% | 〇 |
カルシウム:リンの割合 | 1.21:1.0 | 〇 |
マグネシウム | 0.08 | 〇 |
着色料 | なし | A |
香料 | なし | A |
酸化防止剤 | 天然由来トコフェロール | B |
オメガ6:オメガ3 | 3.5:0.4 | 〇 |
AAFCO及びFEDIAFが定める規則 | 〇 | - |
代謝エネルギー(100gあたり) | 380kcal | - |
グレインフリー | - | - |
ハッピーキャット アトランティックサーモンの原材料の安全性
評価は星5つ
ハッピーキャット アトランティックサーモンに使用されている原材料の一覧です。
ポルトリープロテイン**、サーモンミール(12%)、コーン粉、米粉、コーン、ポルトリー脂肪、ポテトフレーク、グリーブス(脱脂ハラミ肉)、ライスプロテイン*、ひまわり油(2.4%)、リグノセルロース(2%)、加水分解フィッシュ*、ビートファイバー*、菜種油(0.6%)、全卵パウダー、塩化カリウム、サッカロマイセスセレビシエ*、アップルポマス*(0.4%)、塩化ナトリウム、キャロット*(0.25%)、海藻*、亜麻仁(0.16%)、ハーブミックス(ミルクシスル、アーティチョーク、タンポポ、ショウガ、カンバ葉、ネトル、カモミール、コリアンダー、ローズマリー(0.013%)、セージ、リコリス根、タイム 計0.16%)、チコリパウダー(0.15%)、ユッカシジゲラ*(0.1%)、えんどう豆フレーク(0.13%)、ビーツパウダー(0.13%)、緑イ貝*、イースト抽出物*(0.02%)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン、Dパントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB12、ビタミンC)、ミネラル類(鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)その他栄養素(DLメチオニン、タウリン、コリン)、天然由来トコフェロール(酸化防止剤として)(*乾燥)(**乾燥一部加水分解)
猫の体への影響が気になる原材料は赤い文字で示してあります。
しかし、ハッピーキャット アトランティックサーモンの原材料の中に安全性で気になるものはありませんでした。
注意する点としてはコーンや米などを使用していてグレインフリーではない点に注意が必要です。
穀物アレルギーの猫には与えないようにしてください。
一番最初に書かれているポルトリープロテインとはドイツを中心としたEU圏内から調達したチキン、ターキーなど人間食用品質の家禽類です(ポルトリー:鳥類の肉)。
全体的に海外産のせいなのかあまり聞かない名前の原材料が多い印象です。
・・・ということで調べさせていただきました。徹底解析!
ビートファイバーなどの原材料の紹介
・リグノセルロース
→植物の細胞壁を構成している成分=食物繊維
・ビートファイバー
→ビート中の食物繊維のこと
※ビートとは甜菜(てんさい)のこと
ビート中の食物繊維成分は、一般にビートファイバー(Sugar beet fiber)と称され、てん菜糖製造工程においてビート根から砂糖を抽出した後の残渣を、薬品を使用せず衛生的に製造された天然品の食品素材である
ビートファイバー|独立行政法人 農畜産業振興機構 (alic.go.jp)
・サッカロマイセスセレビシエ
→ビールやパンを作るのに欠かせない酵母の一種。様々な分野で使用されモデル生物として研究が進められている。
ビールや日本酒などのアルコール醸造に欠かせない微生物であると同時に、ヒトと同じ真核生物であることから、モデル生物として古くから様々な研究がなされてきました
サッカロマイセス・セレビシエ (Saccharomyces cerevisiae) の特徴 – 株式会社テクノスルガ・ラボ (tecsrg.co.jp)
・アップルポマス
→リンゴから果汁を絞った残りカスのこと。ミネラル、食物繊維、抗酸化物質、ウルソール酸などの健康に有益な栄養素の豊富な供給源でもある。
Apple pomace is a rich source of health-benefitting nutrients, including minerals, dietary fiber, antioxidants, and ursolic acid, which suggests it has potential use as a dietary supplement, functional food, and/or food additive
A comprehensive analysis of the composition, health benefits, and safety of apple pomace - PubMed (nih.gov)
血糖値、インスリン、コレステロール値の制御など、さまざまな栄養上の利点があるとされています。
・ユッカシジゲラ
→アメリカに生息する抗炎症作用がある植物。猫のうんちのニオイ軽減につながるとされている。
The supply of Yucca schidigera at levels of 125 and 375 ppm increases the ability to reduce odors in the feces, as well as levels of 0.5 and 0.75% zeolite
SciELO - Brazil - Increasing levels of zeolite and Yucca schidigera in diets for adult cats Increasing levels of zeolite and Yucca schidigera in diets for adult cats
このように実にさまざまな食物などが使われています。
調べた中では特に危険を感じる原材料はなかったので安心して与えることができそうです。
タンパク質の評価
評価は星5つ
動物性タンパク質がメインで量もよし
商品名がアトランティックサーモンで、第1主原材料がポルトリー(鳥類の肉)なのは不思議な点ですが、二番目の原材料にサーモンがあり(サーモンミール)どちらかというと鶏肉とサーモンのミックスと言える配分です。
鳥にしろサーモンにしろタンパク質が動物性であることには変わりないので、効率よく動物性タンパク質が摂取できます。
タンパク質量も36.1%で、必要十分な量となっていてエネルギー源として何ら問題はありません。
ただしコーンや米などの穀類が入っているためグレインフリーではないため、穀類のアレルギーがある猫ちゃんは与えないようにしてください。
脂肪量の評価
評価は星4つ
脂肪の量はほぼ最適値
脂肪量は16.5%となっていてキャットフードの平均並みの量が配合。
運動量が活発な猫ちゃんにはもう少しあってもいいところですが、室内飼いが増えている日本では妥当な量だと言えます。
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスもOK
猫の体の新陳代謝を促す働きの、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の成分バランスも、現状ではオメガ6脂肪酸の量がオメガ3脂肪酸の量より多くなることが望ましいるため(おおよそ5:1程度)、良好となっています。
原材料にオメガ3脂肪酸が豊富なサーモンを使っている割には低い印象ですが、バランスの上では問題はないため心配する必要はありません。
ハッピーキャット アトランティックサーモンはしっかりとオメガ脂肪酸のバランスも考えられており、良質なキャットフードと言えます。
炭水化物量の評価
評価は星2つ
炭水化物量は平均より少なく良好だが
炭水化物量は平均より少なく良好です(平均約40%:300製品中)。40%を超える炭水化物量は問題があるとされていますが、33%のハッピーキャットアトランティックサーモンは何の心配もいりません。
40%以上の炭水化物は、消化機能の低下(下痢、嘔吐、鼓腸等)や高血糖を引き起こすことがあると報告(Meyer&Kienzle1991)されています
猫のための最適な食餌/三鷹獣医科グループ (pet-hospital.org)
結石リスクの評価
評価は星5つ
ミネラルバランスは最適値に設定されている
カルシウムとリンの量は「1.15%・0.95%」で評価は〇となっていて、AAFCOの最低基準値の「成猫 0.6%・0.4% 成長期 1.0%・0.8%」を上回っています。
カルシウム:リンの比率が「1.21:1.0」で評価は〇となっていて、理想とされる基準値「1.0~1.5:1.0」の範囲内で良好なバランスです。
また尿のpHが6.0~6.5になるよう目指して調整もされています。
さらに尿石リスクに関して重要なマグネシウム量は0.08%と抑えられていて、トータルで評価するとかなりの高評価の尿石リスク評価と言えます。。
添加物の評価
評価は星4つ
危険な添加物の使用はありません
猫への悪影響が考えられる合成保存料、香料、着色料を一切使用していません。
酸化防止剤として天然由来のトコフェロール(ビタミンE)を使用しています。
天然由来の酸化防止剤を使用しているためわずかに評価を下げましたが、無添加などにこだわりのある方には懸念材料となりそうです。
ハッピーキャットアトランティックサーモンの成分評価まとめ
タンパク質量は36.3%となっていて室内飼いをしている猫にとってはちょうど良い成分量となっています。
脂肪量も平均並みの量となっていて、ややヘルシーな仕上がり。
運動量が活発な猫ちゃんには足りない場面も出てきそうですが、近年増えている室内飼いでの猫ちゃんにはぴったりと言えるかもしれません。
体重の維持ができなさそうな場合は、与える量を増やすか、もっと高タンパク高脂肪のキャットフードに変える必要が出てくる場合があるかもしれません。
いずれにしても猫ちゃんの体質、性格に合ったキャットフードを選んであげてください。
結石リスクに関しては高評価で心配はいりません。
添加物に関しては製造工程における体に害のある保存料などの使用はなしで猫の体にもやさしい仕上がりとなっていますが、無添加フードにこだわりのある方や、気になる方は別のキャットフードを選択するようにしましょう。
ハッピーキャットアトランティックサーモンの特徴は5つ!
タンパク質量や脂肪量が適度に配合されていて、栄養バランスもとれているハッピーキャットアトランティックサーモンですが、まだまだ飼い主さんにとって気になる特徴があるので紹介していきます。
① タンパク質の"9割"が動物由来の成分
ハッピーキャットアトランティックサーモンはタンパク質のおおよそ90%が、鳥やサーモンなどの動物由来の成分が占めています。
その成分とはポルトリープロテインやサーモンミールなどのことで、体に害がある可能性がある副産物ミールは使用していないため、安全面でも問題ありません。
また原材料のほとんどが自国のドイツを中心としたEU圏内で捕獲したものが使われていて、産地に関しても安全なものを使用。
遺伝子組み換えの作物も使っていないことから、原材料にとことんこだわったキャットフードと言えます。
② 全ての原材料がヒューマングレード
ハッピーキャットアトランティックサーモンに使用しているすべての原材料は、ヒューマングレード品質の原材料を使用しています。
これはドイツでキャットフードに使用する原材料は、人間の消費に適合するものでなければならないという規則があるからです。
原材料に関しては心配要素はなく、安心して与えることができそうです。
③ キブル(粒)の大きさは小さめで厚みがある(大粒タイプと比較)
キブル(粒)の大きさは8㎜~9㎜となっていて、一般的なキャットフードと同等またはやや小さめとなっています。
しかし厚みは5~6㎜程度あり、やや厚みがあります。
猫によっては食べにくいこともあるかもしれませんが、反対に歯ごたえがあって好む猫ちゃんもいそうです。
こればかりは、試してみないと何ともいえません。
一粒あたりの重さは平均で0.2g程度
厚みにはバラツキがありますが、一粒あたりの重さは平均して0.2g程度となっています。
④ ペット先進国のドイツにある自社工場で生産
ドイツでは自国の憲法「ドイツ連邦共和国基本法」の中にも動物保護という言葉が明記されていて、世界の中でも動物愛護の活動が進んでいるペット先進国といわれています。
ペットショップにおいても基本的には犬や猫の販売をしていないようで、動物に対しての意識の高さが日本とは桁違いです。
わずかに販売をしているところもあるようですが、その場合も広い透明な部屋で過ごしていて、売られているというより飼われているといったほうが合っているほどです。
そんなペット先進国のドイツで自社工場を保有しハッピーキャットの生産を行っています。
日本でも猫などの動物に関する意識が高まってほしいところです。
⑤ 世界的な衛生管理の基準「HACCP(ハサップ)」を導入している
ペット先進国のドイツにある自社工場では、国際的な衛生管理の基準として世界各国で導入されているHACCP(ハサップ)の基準を導入しています。
HACCP(ハサップ)とは”Hazard Analysis and Critical Control Point”の略で、それぞれHazard=危害、 Analysis=分析、Critical=重要、Control=管理、Point=点という意味があります。
要は危害が出る可能性がある要因を分析し、重要な点を特定し管理して安全性を確保する手法です。
もともとはアメリカの宇宙食の安全管理を行うために開発されたこの手法を、ハッピーキャットを製造している自社工場に導入しています。
実にハイレベルな品質管理を行っていて、安心して与えることができるキャットフードです。
パッケージが似ているため複数の種類を与える場合は注意
パッケージのイラストが似ているため、同時に複数の種類を与えていると間違ってあげてしまうことも考えられるので、パッケージに関してはもう少し改良をしてほしいところです。
おそらく印刷するための版を共通で使っていて、一部のみインクの色を変えていると思われます。だからこそこの価格で抑えられているとも言えるかもしれません。
複数の種類を与えなければ、ほかのキャットフードと間違えることはないので、大丈夫かと思われます。
飼い主さんの「愛猫に健康で長生きしてほしい」と願う気持ちに応えるためのキャットフード作り
ペット先進国のドイツで厳しい品質管理のもと、自社工場を持ち生産しているハッピーキャット。
ヒューマングレードの原材料を使用し、世界的な衛生基準のHACCPの導入など品質に関してはもはや世界最高クラスといえるかもしれません。
またその世界最高クラスの品質を誇るハッピーキャットシリーズは16種類もあり、どんな猫にもマッチしてしまうと思われるほどのバリエーションです。
成分バランスも適切な成分バランスとなっていて、飼い主さんの「愛猫に健康で長生きしてほしい」という願いに応えるためのキャットフード作りを具現化していると言えます。
サイズバリエーションも豊富で試しやすく利便性にも優れて、食欲の安定しない猫など、どんなタイプの猫ちゃんにも安心して与えることができそうですね。
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